【書籍紹介】「しないことリスト」著:pha

2023年9月7日人生・社会

今回ご紹介するのは、phaの「しないことリスト」です。

コンサマトリーなどの新しい概念を教えてくれる書籍でした。

しないことリスト

この書籍は4章構成になっており、それぞれのしないことは以下の通りです。

しないこと目的
1所有環境をスッキリさせる
2努力行動を楽にする
3自分のせい意識を楽にする
4期待人生を楽にする

この中で特に私が興味を持った部分をご紹介します。

1章:LIST9 「成功」という枷(かせ)

広域暴力団の組長に登り詰め、金も力も十分に手に入れた成功者の原田に向かって赤木は
「お前は成功を積み過ぎた・・・!」
「どんなに金や権力を手に入れたところで・・・実は窮々(きゅうきゅう)としている・・・!」
「"成功"ってヤツは・・・人を自由にしないんだ・・・」
「お前、今・・・動けねぇだろ・・・?満足に・・・!」
という言葉を突き付けるのだ。

「しないことリスト」P.61より抜粋

世間一般で言うところの「成功」とは恐らく以下の通りでしょう。

・出世
・結婚
・マイホーム購入 など

出世すると余計仕事に時間を取られる?

出世すると「せっかく出世したんだし」という考えになり、他の会社で働いたり脱サラするという選択肢を取りにくくなってしまうのではないでしょうか?

また、「もっと出世したい」とか「他の人に追い越されたくない、今のポジションを失いたくない」という考えになり、今まで以上に労働に時間を取られてしまいそうですね。

人は何かを手に入れると、今度はそれを失うことを恐れてしまうというのはよく聞く話です。

結婚は「身を固める」行為

結婚に関しては以前に「結婚を哲学する」という記事でも述べましたが、「身を固める」行為なので仕事も人間関係も新しくするのは難しくなると思います。

「もう今の仕事と人間関係だけで十分!」という人に向いていると言えるでしょう。
逆に言えば今の仕事と人間関係に満足していないなら失敗する可能性が高いですね😥

マイホームがあなたを縛り付ける

マイホームの購入に関しては、映画「ファイトクラブ」でも「持っているものが自分を束縛する」というセリフがあったように、住む場所を変え難くなりますね

異臭・騒音・自然災害・近所トラブル・治安・利便性などなど、どこかに不満があっても何千万という買い物をしてしまったら我慢するしかありません。辛そう・・・

4章:LIST29 コンサマトリーとインストゥルメンタル

アメリカの社会学者:タルコット・パーソンズが提案したコンサマトリーという概念がある。

~中略~

コンサマトリーの対義語はインストゥルメンタル(道具的)と呼ばれる。
歩くことを例に取ると、
どこかに行くために歩くのがインストゥルメンタルで、
歩くこと自体を楽しむのがコンサマトリーだ。

「しないことリスト」P.166より抜粋

本書では歩くことを例に取っていましたが、仕事を例に取ると
お金を稼ぐために仕事をするのがインストゥルメンタルで、
仕事自体を楽しむのがコンサマトリーですね。

現状私にとって仕事はインストゥルメンタルなので、コンサマトリーだと思えるような仕事に変更しなければなりません。
仕事は最低でも1日に8時間使うので、仮に収入が下がるとしてもどちらが幸福か、成果が出やすいかは明白ですからね。

皆さんにとって今の仕事はインストゥルメンタルですか?それともコンサマトリーですか?

4章:LIST30 最後まで我慢しない

三田紀房の「インベスターZ」という漫画は、中学生が学校の「投資部」という部活に入って株式投資をするという話なんだけど、そこで新入部員の主人公が一人で映画館に入らされるというエピソードがある。

映画を観始めたはいいけれど、その映画はものすごくつまらないものだった。
こんなものを観るのは時間の無駄だ。そう思った主人公は途中で映画館から出る。
そうすると外では先輩たちが待っていた。

実はこれは「つまらない映画をいかに早く見切って出て来られるか」というテストだったのだ。
これは、「過去に固執しない」でも書いた、投資で言う「損切り」ができるかということを試している。

「しないことリスト」P.170より抜粋

これは就職や趣味にも同じことが言えると思います。
「新しい趣味を始めてみたものの思っていたより面白くない・・・」とか「頑張って就職したけど充実感がない・・・」とか、更に道具に費用を費やしてしまったり、時間を費やしてしまう前に気持ちを切り替えて次に行けばいいと思います。

日本では転職は一般的ではない

でも日本では転職が一般的とは言えないので難しいんですよね。
2015年のデータでは日本人の平均勤続年数が12.1年というデータがあったので、これに近い数値が出るように計算すると以下表の通りになります。
2015年のアメリカ人の平均勤続年数は4.6年というデータがあったのですが、同様の計算方法では7.9年になってしまいます。計算方法間違ってるんかな?😅
詳しい方がいたら教えてください!

*平均転職回数は20歳~60歳までの40年間働くと仮定して計算した

【参考】国際労働比較 従業員の勤続年数(2015)
【参考】国際労働比較 勤続年数別雇用者割合(2020)

損切りについて

そもそも投資家の観点から言うと、損切りしたくなるような株を買ってはいけないと思います😅

投資の神様:ウォーレン・バフェットも「Only buy something that you’d be perfectly happy to hold if the market shut down for 10 years.(もし株式マーケットが10年間シャットダウンしてしまって売買ができなくなってしまっても、喜んで保有し続けられる株だけを買いなさい)」と言っています。

【参考】PRESIDENT Online 「10年待てないなら株を買ってはいけない」10兆円投資家バフェットがそう語ったワケ

私の場合は配当利率が高かったり株主優待が貰える株を購入しているので、含み損が出ても全く気にしませんし、配当金で含み損がチャラになったり、ほったらかしにしたことで株価が上昇してプラ転した銘柄がたくさんあります。

まとめ

・出世、結婚、マイホーム購入など成功と呼ばれるものによって自由を失う場合がある
・何事もコンサマトリーに楽しめる方が良い
・我慢せずに早々に見切りをつけた方が良いが、日本では転職は一般的ではない

以上、phaの「しないことリスト」の紹介でした。
気になった方はぜひ読んでみてください。