金属元素モリブデンMoの原料! 「ウルフェナイト(WULFENITE) 和名:水鉛鉛鉱」紹介

鉱物

ウルフェナイトのデータ

・硫酸鉛鉱、方解石、白鉛鉱、方鉛鉱、褐鉄鉱、孔雀石、緑鉛鉱、褐鉛鉱などと共生する
・循環する水によって変質した鉱脈中に生成することが多い
・熱した塩酸には速やかに溶解するが、低温の塩酸だと反応が遅くなる

英名WULFENITE
和名水鉛鉛鉱
化学組成分類硫酸塩鉱物
晶系正方晶系
様々
光沢ダイヤモンド光沢
樹脂光沢
蛍光なし
条痕白色
劈開明瞭
断口貝殻状
モース硬度2.5~3.0
比重6.7~7.0

【参考】

英名の由来

英名:ウルフェナイトの名前の由来は、オーストリアの鉱物学者:フランツ・フォン・ウルフェン(1728年~1805年)です。

フランツ・フォン・ウルフェン
(1728年~1805年)

モリブデンMoの原料

ウルフェナイトは硫酸塩鉱物の中でも硫黄SがモリブデンMoに置換した「モリブデン酸塩鉱物」に分類されます。

モリブデンMoは、1778年にスウェーデンの科学者:カール・ウィルヘルム・シェーレ(1742年~1786年)によって発見された銀色の金属元素で、鋼との合金に加工され、切削工具・磁石・弾丸などに使用されています。

カール・ウィルヘルム・シェーレ
(1742年~1786年)

主な産地

①イタリア

②アメリカ サウスダコタ州

③ナミビア

④オーストリア

⑤日本 福井県中竜(なかたつ)鉱山・岐阜県洞戸(ほらど)鉱山

⑥メキシコ

鉱物

Posted by 哲学者:ゆとり