ざくろ石に似ている 「ベスビアナイト(VESUVIANITE) 和名:ベスブ石」紹介
ベスビアナイトのデータ
・方解石、灰ばんざくろ石、珪灰石などと共生する
・主に接触変成作用を受けた石灰岩中から産出し、ロディン岩や超苦鉄質岩にともなうカルシウムCaの多い変成岩中からも産出する
・日本ではスカルン鉱床で多く見られ、スカルン中から産出するベスブ石はざくろ石と似ているものがある
英名 | VESUVIANITE |
和名 | ベスブ石 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 正方晶系 |
色 | 様々 |
光沢 | ガラス光沢 樹脂光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 不明瞭 |
断口 | 亜貝殻状 不規則 |
モース硬度 | 5.0~6.5 |
比重 | 3.3~3.4 |
【参考】
「カリフォルナイト」と「シプリン」
ベスビアナイトの結晶のうち、翡翠に似た緑色で塊状のものは「カリフォルナイト」と呼ばれ、微量に銅Cuを含む淡い青色のものは「シプリン」と呼ばれています。
また、ベスビアナイトはかつては「アイドクレース」とも呼ばれていましたが、国際鉱物学連合によって先に登録された英名:ベスビアナイトが優先権を認められました。
【参考】国際鉱物学連合ホームページ
主な産地
①フィンランド
②カナダ
③アメリカ メイン州・ニュージャージー州
④日本 長野県甲武信(こぶし)鉱山・埼玉県秩父鉱山
⑤イタリア
⑥スイス