恥の多い生涯を送って来ました 映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」紹介&感想
ジャンル | ヒューマンドラマ 実在の人物がモデル |
テーマ | 男と女 文学 |
気に入ったセリフ | やだねぇ~、女房だの子供だの、 壊れちゃ困るもんなんて作家は持っちゃいけねぇんだよ~ 人間は墜ちる、生きてるから墜ちる きっとどこか壊れてないと書けないんです、小説なんて 病める貝殻にのみ真珠は宿る 空しくはないんですか?、 何を書いたって誰も本当には理解しない マリア気取りだ、さすがに鼻に付くねぇ・・・ 日の丸の完成だ・・・万歳でもするか・・・ |
見どころ | 愛人を煙に巻こうとするシーン 太宰と坂口の会話シーン 太宰と三島由紀夫の会話シーン 迫真の「私だけがぁ!」 |
あらすじ
小説執筆のインスピレーションを得るために妻子がありながら複数の女性と関係を持つ人気作家の太宰治。
彼の遺作「人間失格」を執筆するまでの物語。
感想
面白いって言っていいのか分からないですが、「人間失格」は読んでみたくなりました。
やっぱり作品を生み出すっていうのは大変なことなんだなぁ~と思いました。
本作は太宰治のほぼ晩年だけを取り上げています。
なので本作までの左翼活動や自殺未遂などはカットされています。
38年という短い生涯でしたが、あまりにも波乱万丈の人生だったので全部を映画化することは出来なかったんでしょうね😅
あと2人目の愛人めんどくさすぎて草生えました。
まぁ太宰が悪いんだけどw🤣
以上、映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」を観た感想でした。
NETFLIXで観れるので気になった方はぜひご視聴ください。
【参考】「人間失格」(青空文庫)
1400円のカニは現在の価値でいくらくらい?
本作の中で1400円のカニを購入するシーンがありました。
現在の価値に換算すると何円くらいなのでしょうか?
太宰治が亡くなったのは1948年(昭和23年)です。
「人間失格」は太宰の遺作なので物価はこの頃のものでしょう。
1円の価値の換算方法には企業物価指数や当時の公務員(教師)の初任給などいろいろあるようですが、食べ物なので米の価格で換算する方法がよいでしょう。
昭和20年の米の価格が10kgでなんと6円!
令和5年産の玄米60kgあたりの全銘柄平均価格が1万5291円なので約425倍!
年代 | 米1kgあたりの値段 |
昭和20年 | 0.6円 |
令和5年 | 254.85円 |
え・・・ということは1400円は現在の価値で約59万5000円!?😱
しかも映画の中で1万円送ったのにもう使っちゃったらしいみたいなシーンもあったよな・・・
425万円あっという間に使い切ったのか・・・(呆れ)
【参考】
昔の「1円」は今のいくら?明治・大正・昭和・現在、貨幣価値(お金の価値)の推移(MUFG)
レファレンス共同データベース
令和5年度産米の相対取引価格・数量(農林水産省)
キャストについて
太宰治と同時期に活躍し、無頼派と呼ばれた小説家:坂口安吾役を演じたのは皆さんご存知藤原竜也です。
やっぱりいい演技しますよね~、存在感があるというか。
【参考】藤原竜也が出演するその他の作品