ツァボライトが超キレイ✨「グロッシュラー(GROSSULAR) 和名:灰ばんざくろ石」紹介
グロッシュラーのデータ
・接触変成作用によって生成する代表的な鉱物
・主にスカルン中から産出するが、蛇紋岩中にも見られる
・石英、ベスブ石、透輝石、苦灰石などと共生する
英名 | GROSSULAR |
和名 | 灰ばんざくろ石 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 等軸晶系 |
色 | 様々 |
光沢 | ガラス光沢・樹脂光沢 |
蛍光 | なし (一部のものに黄橙色あり) |
条痕 | 白色 |
劈開 | なし |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 7.0 |
比重 | 3.8 |
【参考】
グロッシュラーの宝飾品
灰ばんざくろ石は様々な色の結晶が見つかっていますが、なかでも以下の結晶はアクセサリーとして加工されます。
名称:ヘソナイト または シナモンストーン
原産国:スリランカ・タンザニア
色:褐色で透明
お値段:1万9800円
名称:ツァボライト←ゴージャスで奇麗な宝飾品が多い!🤩
原産国:ケニア
色:緑色(バナジウムVを含んでいる)
お値段:35万7833円
お値段:34万6025円
お値段:20万6577円
お値段:14万0662円
お値段:11万6276円
名称:トランスバール翡翠
原産国:南アフリカ
色:緑と黒
ルースで楽しまれているようで、宝飾品はあまり出てきませんでした
英名:グロッシュラーの由来
灰ばんざくろ石は19世紀初めにシベリアの炭鉱師によって発見されました。
灰ばんざくろ石は様々な色の結晶がありますが、最初の結晶が淡い緑色をしていたため、その外観からセイヨウスグリの実を意味するラテン語の「グロッシュラリア」を語源としてグロッシュラーという英名がつけられました。
連続的な元素の置換とは
ざくろ石(ガーネット)グループに属する鉱物は、アルミニウムAl・カルシウムCa・クロムCr・鉄Fe・マンガンMn・マグネシウムMgなどの金属元素を含有し、その成分の割合は結晶ごとに異なっています。
基本的に [X3Y2(SiO4)3] という化学式を持ち、XとYには以下のいずれかの元素が入ります。
X:カルシウムCa・鉄Fe・マンガンMn・マグネシウムMg
Y:アルミニウムAl・クロムCr・鉄Fe
この元素の位置は互いに入れ替わることがあり、このような現象を「連続的な元素の置換」と呼びます。
主な産地
①スイス
②イタリア
③ロシア
④カナダ
⑤日本 埼玉県越生(おごせ)町・埼玉県秩父鉱山・岐阜県洞戸(ほらど)鉱山
⑥ケニア
⑦マリ
⑧パキスタン
⑨スリランカ
⑩アメリカ
⑪メキシコ
【参考】