ツァボライトが超キレイ✨「グロッシュラー(GROSSULAR) 和名:灰ばんざくろ石」紹介

2022年6月26日鉱物

グロッシュラーのデータ

・接触変成作用によって生成する代表的な鉱物
・主にスカルン中から産出するが、蛇紋岩中にも見られる
・石英、ベスブ石、透輝石、苦灰石などと共生する

英名GROSSULAR
和名灰ばんざくろ石
化学組成分類ケイ酸塩鉱物
晶系等軸晶系
様々
光沢ガラス光沢・樹脂光沢
蛍光なし
(一部のものに黄橙色あり)
条痕白色
劈開なし
断口貝殻状
モース硬度7.0
比重3.8

【参考】

グロッシュラーの宝飾品

灰ばんざくろ石は様々な色の結晶が見つかっていますが、なかでも以下の結晶はアクセサリーとして加工されます。

名称:ヘソナイト または シナモンストーン
原産国:スリランカ・タンザニア
色:褐色で透明
お値段:1万9800円

名称:ツァボライト←ゴージャスで奇麗な宝飾品が多い!🤩
原産国:ケニア
色:緑色(バナジウムVを含んでいる)
お値段:35万7833円

お値段:34万6025円

お値段:20万6577円

お値段:14万0662円

お値段:11万6276円

名称:トランスバール翡翠
原産国:南アフリカ
色:緑と黒
ルースで楽しまれているようで、宝飾品はあまり出てきませんでした

英名:グロッシュラーの由来

灰ばんざくろ石は19世紀初めにシベリアの炭鉱師によって発見されました。

灰ばんざくろ石は様々な色の結晶がありますが、最初の結晶が淡い緑色をしていたため、その外観からセイヨウスグリの実を意味するラテン語の「グロッシュラリア」を語源としてグロッシュラーという英名がつけられました。

連続的な元素の置換とは

ざくろ石(ガーネット)グループに属する鉱物は、アルミニウムAl・カルシウムCa・クロムCr・鉄Fe・マンガンMn・マグネシウムMgなどの金属元素を含有し、その成分の割合は結晶ごとに異なっています。

基本的に [X3Y2(SiO4)3] という化学式を持ち、XとYには以下のいずれかの元素が入ります。
X:カルシウムCa・鉄Fe・マンガンMn・マグネシウムMg
Y:アルミニウムAl・クロムCr・鉄Fe

この元素の位置は互いに入れ替わることがあり、このような現象を「連続的な元素の置換」と呼びます。

主な産地

①スイス

②イタリア

③ロシア

④カナダ

⑤日本 埼玉県越生(おごせ)町・埼玉県秩父鉱山・岐阜県洞戸(ほらど)鉱山

⑥ケニア

⑦マリ

⑧パキスタン

⑨スリランカ

⑩アメリカ

⑪メキシコ

【参考】

鉱物

Posted by 哲学者:ゆとり