紅の炎色反応を示す! 「セレスチン(CELESTINE) 和名:天青石」紹介
セレスチンのデータ
・石膏、方解石、苦灰石、自然硫黄などと共生する
英名 | CELESTINE |
和名 | 天青石 |
化学組成分類 | 硫酸塩鉱物 |
晶系 | 斜方晶系 |
色 | 灰青色・茶色など |
光沢 | ガラス光沢・真珠光沢 |
蛍光 | 副成分によってはあり |
条痕 | 白色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 不規則 |
モース硬度 | 3.0~3.5 |
比重 | 4.0 |
【参考】
鮮やかな炎色反応と用途
粉上に砕いた天青石の結晶を塩酸に浸したプラスチックワイヤーの端につけてバーナーにかざすと、鮮やかな紅の炎色反応を示します。
これは天青石が主成分として含有する金属元素のストロンチウムSrが燃えると紅の光を放つためで、この性質を利用して花火や信号灯の原料に用いられています。
【参考】炎色反応語呂合わせ
リアカー 無き K村、どうせ 借りようと するも(貸して)くれない 馬力でやろう
Li赤 Na黄 K紫 Cu青 Ca橙 Sr紅 Ba緑黄色
【参考】その他の炎色反応を示す鉱物
英名:セレスチンの由来
セレスチンは1781年にイタリアのシチリア島で初めて発見されました。
セレスチンは灰色がかった淡い青色で産出することから、1798年にドイツの鉱物学者:アブラハム・ゴットローブ・ウェルナーによって、空を意味する「セレスチアル」を語源としてセレスチンと名付けられました。
天青石の蛍光
天青石は通常蛍光を示しませんが、副成分としてカルシウムCaやバリウムBaを含んでいる場合は紫外線ランプを照射すると蛍光を発することがあります。
このとき含まれている副成分によって違う蛍光色を示します。
主な産地
①日本 島根県鵜峠(うど)鉱山
②イタリア
③ドイツ
④マダガスカル
⑤ポーランド