一番を目指し、猫たちの舞踏会が始まる 映画「キャッツ」紹介&感想

映画・ドラマ・アニメ

ジャンルミュージカル
テーマなりたい自分
過去の栄光
気に入ったセリフ直す気などない。
今じゃ小ネズミさえも怖がらぬ。
猫に関するルールは1つ、
話しかけられるまで話しかけぬこと。
見どころラム・タム・タガーの歌
memory
鉄道猫スキンブルの歌
猫との接し方の歌

あらすじ

主人公はロンドンの街に捨てられてしまった猫のヴィクトリア。

ロンドンでは年に一度、野良猫たちによる舞踏会が開かれており、そこで一番に選ばれた猫はジェリクルキャットと呼ばれ、なりたい自分になれるという。

今夜、個性的な猫たちが一番を目指し、歌と踊りを披露する・・・

感想

最初は世界観や登場する猫たちの説明なので退屈でしたが、終盤は良かったです。

陽気で自由気ままなラム・タム・タガーの歌やタップダンスの音が心地いいスキンブルの歌、メチャクチャ盛大な猫との接し方の歌もいいですが、何と言っても一番はやっぱり「memory」でしょう!

「touch me(05:20あたり)」のところの盛り上がりと迫力は何回聴いても鳥肌が立ちますね😆

栄光を知らぬ人生と栄光を失った人生

かつてはスターだった猫のグリザベラ。
落ちぶれて汚い野良猫になってしまったことに深い悲しみを覚え、その気持ちを「memory」という歌にして表現します。

それを見ていた若い猫のヴィクトリアは「私には思い出す栄光すらない」とグリザベラに話しかけます。

ここで私は考えました。
「一度も栄光を知らぬ人生」と「一度栄光を手にし、失う人生」どちらが幸せなのか?と。

心理学においてはカーネマンとトベルスキーの累積プロスペクト理論によって「人間は何かを得たときの喜びよりも、何かを失った時のショックの方が2.25倍大きい」とされています。

この理論に従えば一度栄光を手にし、失う人生の方が2.25倍不幸だという事になりますね。
例えば「一度も結婚しない人生」と「結婚したけど妻に先立たれた人生」、皆さんはどちらが幸福だと考えますか?

【参考】Advances in Prospect Theory: Cumulative Representation of Uncertainty(P.15参照)

以上、映画「キャッツ」を観た感想でした。
NETFLIXで観れるので、気になった方はぜひご覧ください。