最も崇高な芸術とは、他者を幸せにすることだ 映画「グレイテスト・ショーマン」紹介&感想
ジャンル | ヒューマンドラマ ミュージカル |
テーマ | 夢 個性 階級社会 成功という名の毒 |
気に入ったセリフ | サンタさんと結婚したいです。 生きよう、輝こう、 君の炎を明るく燃やそう。 お客の笑顔も?あれは本物だ。 最近笑顔になりました? 腹を抱えて笑った? 気楽は進歩の敵だ。 どうだ、逃げたくないか? 同じ繰り返しから。 生まれつき恵まれてる人には理解できないの。 心の穴は大喝采でも埋められない。 愛を欲張らないで、 少しの善人の愛で十分よ。 人を大切にしないなら破産も仕方ない。 でしょうね、愛してるのは自分とショーだけ。 だが立ち止まり思い出した、 全ては誰の為であったかを。 私は・・・成功を求め過ぎた。 →私は愛する人だけを求めた。 あんたのおかげで全て失ったよ、 残ったのは友情と愛と誇りの持てる仕事だけ。 最も崇高な芸術とは、他者を幸せにすることだ。 |
見どころ | 批判もバネにして頑張るシーン 「Never Enough」 「Rewrite The Stars」 全てを失った後の仲間達の言葉 |
目次
あらすじ
主人公は仕立て屋の息子:バーナム。
父の客先のお金持ちの家の娘:チャリティに恋をしていた。
父の急死によってストリートチルドレンとなり苦難の日々を経験するが、それを乗り越え遂にチャリティと結ばれる。
しかし日々の暮らしは貧しく、追い打ちをかけるかのように勤めていた会社が倒産してしまう。
そこでバーナムは一発逆転を賭け、借金をして個性的な人物を集めたサーカスショーを開くことにする・・・
感想
素晴らしい映画でした。
最後まで退屈することもないし、まさに愛・友情・努力・勝利(成功)って感じのストーリーに感動しました!
冒頭で世間から「ペテン」だのなんだのと批判されても、自分から「ペテンの王子」と書かれた帽子をかぶってショーに参加するシーンは、ストリートチルドレンを経験しているからこその図太さみたいなものを感じられていいですね😁
「若いうちの苦労は買ってでもしておけ」という言葉の意味を感じられました。
ストリートチルドレン時代の苦労に比べれば、世間からの批判なんて大したことないですもんねw
しかし、そんなバーナムも成功という名の毒には勝てなかったようで・・・
成功という名の毒
個性的な仲間達とのショーに加えて、ジェニー・リンドとの公演も成功を収め、バーナムは「もっともっと大成功を収めたい」と本当に大切なものを見失っていきます。
生活していくのに十分な収入があるのに仕事に邁進し、愛する妻や娘との時間は減り、かつて一緒に努力した仲間達の扱いはぞんざいになり、最後にはジェニーにも「私も見せ物だったのね」と愛想をつかされてしまいます。
まさに「足るを知る」ことができなかったんですね~。
妻の「愛を欲張らないで、少しの善人の愛で十分よ。」というセリフもそれを示唆している気がしました。
人間は幸福にも慣れてしまうので、薬物中毒と同じようにより強い刺激を欲してしまうんですね。
これをヘドニック・トレッドミル現象と呼びます。
哲学者:エピクロスは「快楽は欲望を満足させることではなく、欲望を最小限に減らすことにある」と述べていますが、これは「人間の欲望は底なしだから、どこかで折り合いをつけなければならない」ということに紀元前から気付いていたのかもしれません。
【参考】ヘドニック・トレッドミル現象についてはコチラ(目次2)
【参考】哲学者:エピクロスについてはコチラ(目次7)
全てを失った後
成功に目が眩み、大切なものを見失っていたバーナムでしたが、そんな彼に手を差し伸べたのは個性的なあの仲間達でした。
一度はぞんざいに扱われた仲間達でしたが、それでもやはり「どん底から救い上げてくれたのは、あなただった」と再びバーナムと共に立ち上がる意志を示します。
こんなん泣かない訳がないんですよね😭
映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」にも似ているセリフがありますが、コチラも感動的なのでオススメです。
【参考】
一番好きな曲「Never Enough」
この映画ではたくさんの素晴らしい曲が流れますが、その中でも私が一番好きな曲がこの「Never Enough」です。
まさに圧巻の歌声!
iTunesで250円でした。もちろん購入しました。
2番目に好きな曲「Rewrite The Stars」
この曲はフィリップとアンが踊っているシーンで流れる曲です。
どこかディズニーっぽさがあって好きなんですよね~😊
この曲もiTunesで250円でした。もちろん購入しました。
以上、映画「グレイテスト・ショーマン」を観た感想でした。
Amazon Primeで観れるので、気になった方はぜひご覧ください。
キャストについて
ヒュー・ジャックマン
主人公:バーナムを演じたのは映画「X-MEN」シリーズのウルバリン役で有名なヒュー・ジャックマンです。
この人もすぐ分かりますね!
レベッカ・ファーガソン
オペラ歌手:ジェニー・リンドを演じたのはレベッカ・ファーガソンです。
どこかで見たことあるなぁと思いながら鑑賞していたんですが、調べたら映画「ミッションインポッシブル」シリーズでイーサンの相棒ポジションのイルサ・ファウストも演じていたんですね~。