宝塚歌劇団「ブスの25箇条」から考える人間のあるべき姿・成長
宝塚歌劇団に伝わる「ブスの25箇条」をご存じでしょうか?
ある日劇団生なら誰もが目にする場所に突然張り出された紙に記載されていた,こうするとブスになるという25の戒めです.今ではその紙は外されていて,誰が張ったのか不明だそうです.
ブスというと女性だけに限定されてしまいそうですが,この25箇条は男性にも当てはまり,「人間はどうあるべきなのか,そうなるためにはどのように成長しないといけないのか」のヒントになると考えています.
今回はこのブスの25箇条を自分なりに分類して,人間のあるべき姿と成長について考えてみました.
上表を逆説的に考えると,「以下表のような人間であるべき」となります.
目次
理想的な人間の精神
(能動的)自信を持ち楽観的で謙虚で改善意欲がある
自信を持つには他人と比較しない
「自信を持つ」と「謙虚」が矛盾しそうですが,これは自信過剰にならないということだと解釈しています.
自信を持つには自分なりに満足できるような成功体験が必要だと思います.ここで大事なのは「人と比べて」ではなく「自分なりに満足できる」ことです.
SNSなどのネットが急速に普及したことによって,簡単に他人と比較できるようになってしまった結果,抱かなくてもいい劣等感を抱き,不幸になってしまっている人が増えているような気がします.
国連が発表している「世界幸福度ランキング」で上位にいたブータンという国は,インターネットが普及した頃から順位を落としたそうです.
【参考】ブータン「世界一幸せな国」の幸福度ランキング急落 背景に何が?
言わずもがな他人と比較することには何の意味もありません.
「Aさんは有名国立大学出身なのに,私は地方の私立大学出身・・・」,「Bさんは年収1000万円なのに,私は年収300万円・・・」なんて劣等感を抱いても,出身大学や年収が変わることはありません.
自信は成功の第1の秘訣である.
ラルフ・ワルド・エマーソン
「もう半分しかない」,「まだ半分もある」どちらでも量は同じ
どうせならいい方に楽観的に考えましょう.
半分水の入ったコップを見て,「もう半分しかない」と考えても「まだ半分もある」と考えてもコップの中の水の量は変わりませんよね?
だったら「まだ半分もある」と考えた方が幸せです.これを「リフレージング」と言います.
こういった考え方や捉え方を変えるには,「物語」との出会いが重要なのではないかと考えています.
新しい人と知り合うことはもちろん,映画を見たり,本を読んだり,漫画を読んだり,自分と違う境遇の人生を知ることで,新しい考え方や捉え方が生まれるのだと思います.
「人脈を増やせ」,「本を読め」と言われているのは,このためなのではないでしょうか.
100回ころぶつもりでチャレンジする
改善意欲というと,現状に満足せずさらに良くしようと様々なことにチャレンジするということですね.
チャレンジしようとする人に対して,「〇〇なんて無理」,「成功するのはほんの一握りだけ」,「〇〇なんてやめておけ」と言ってくる人がいるかもしれませんが,そういった人たちは〇〇ができない人,やったことがない人なので気にする必要はありません.
お前の道を進め.人には勝手なことを言わせておけ.
ダンテ・アリギエーリ
それに失敗することは全く悪いことではありません.
自転車に補助輪なしで乗る練習をするときに,一度もこけない人なんていませんよね?
何回も転んで,転ぶ痛みを学んで,ちょっとずつ改善して,最終的に自転車に乗れれば,何回転んだかなんて関係ありません.
100回ころぶつもりでチャレンジしましょう!
人生で犯しがちな最大の誤りは,誤りを犯さないかと絶えず恐れることだ.
エルバート・ハバート
死ぬこと以外は,かすり傷
箕輪厚介
(~しない)嫉妬しない・気にしない
他人のことなど気にせず,自分の人生を豊かにすることに集中しようということですね.
特にSNSは自慢大会みたいなものなので,あまり真剣にならないほうがいいですね.
理想的な人間の態度
(能動的)明るく謙虚でよく笑いお礼を言う利他主義者
人間が最も残酷になる条件
謙虚という面で言えば,昨今のSNSなどで攻撃的な人たちはこれができていないように思えますね.
人様に意見できるほど彼らは偉い人たちなのでしょうか?
SNSなどで人々があんなにも攻撃的で残酷になれるのは,「自分が正義だ」と確信しているからです.
「自粛警察」なんて言葉が,コロナウイルスが猛威を振るっている頃に流行っていましたよね.
まさに自分たちが正義,悪を取り締まる警察かのように振る舞っているわけです.
自分の言動が正しいか確かめる方法
自分の言動が 正しいかどうかを確認するには以下のような方法があります.
・家族や友人などの大切な人に自信をもって話せるか
・報道されたりSNSに取り上げられたとき,胸を張れるか
・小さな子供たちに「これは正しいこと」と説明できるか
・自分が今やろうとしている行為を,他の皆がやっても大丈夫か(普遍化テスト)
・自分が今やろうとしている行為は,自分が影響を受ける立場であっても実行できるか
(黄金律テスト THE GOLDEN RULE)
自粛警察の言動は,上記には当てはまらないですね.
傲慢という病の特効薬
自粛警察に見られるような人間の傲慢という病には,大自然が特効薬になるのではないかと思います.
大自然の偉大さを通して人間のちっぽけさを再認識することで,傲慢という病が治癒していくような気がします.いわゆる心が洗われるような感覚ですね.
(~しない)いじけない,愚痴を言わない,責任転嫁しない
たまに愚痴を言う程度ならいいですが,いじけたり責任転嫁するのは言語道断ですね.
何の解決にもなりません.
まとめ
以上,宝塚歌劇団「ブスの25箇条」から人間のあるべき姿について考えてみた結果でした.
まとめると以下のようになります.
①他人と比較しない.
②良い方に考える.そのためにたくさんの物語に出会う.
③100回ころぶつもりでチャレンジする.
④自分の人生を豊かにすることに集中する.
⑤謙虚になる.そのために大自然から自分のちっぽけさを省みる.
以上,参考になれば幸いです.