日本産が世界的に有名! 「スティブナイト(STIBNITE) 和名:輝安鉱」紹介
スティブナイトのデータ
・熱水鉱脈中や石灰岩が熱水によって交代された鉱床の中で、石英などと一緒に生成する
英名 | STIBNITE |
和名 | 輝安鉱 |
化学組成分類 | 硫化鉱物 |
晶系 | 斜方晶系 |
色 | 鉛灰色・鋼灰色 |
光沢 | 金属光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 鉛灰色・鋼灰色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 亜貝殻状 |
モース硬度 | 2 |
比重 | 4.6 |
【参考】
金属元素アンチモンSbの主要原料
スティブナイトという鉱物名は、アンチモンSbを意味するラテン語の「スチビウム」からつけられました。
その他に、「アンチモナイト」や「アンチモ・グランス」と呼ばれることもあります。
工業用のアンチモンSbを取り出すためには、以下のような工程が必要です。
①焼き(硫化アンチモン→酸化アンチモン)
②コークスCを使って還元(酸化アンチモン→アンチモン)
また、アンチモンには以下のような用途があります。
アンチモン :鉛蓄電池の鉛合金・軸受け合金・活字用合金・はんだ合金など
純度の高いアンチモン:半導体・レーザー用合金など
アンチモンの化合物 :耐火物質・塗料・セラミックス・エナメル・ガラスの染料など
日本産が世界的に有名
日本で採掘された輝安鉱は質が良いことで知られ、世界各地の博物館に展示されています。
最も有名なのが、明治時代初期に愛媛県の市ノ川鉱山で採掘された長さ60cm、重さ7kgの結晶です。
【参考】市之川産輝安鉱(4)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/syakaikyoiku/itinokawakozan-kianko4
【参考】市之川鉱山 ~世界一の輝安鉱鉱山~
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/syakaikyoiku/itinokawakozan.html
輝安鉱について調べていたら、西条高校の学生が市ノ川鉱山や輝安鉱の魅力をPRするために、クラウドファンディングを実施していたことが分かりました。
いや~素晴らしい活動ですね!輝安鉱入りストラップとボールペンいいな~。
「西条市にある、世界一」市之川鉱山産輝安鉱の魅力を伝えたい!!
https://readyfor.jp/projects/kiannkou
市ノ川鉱山以外にも、兵庫県朝来市(旧生野町)にある生野銀山の生野博物館では、日本の鉱物学の基礎を築いた和田維四郎(わだつなしろう)が収集したコレクションを見ることができます。
鉱物の博物館巡りとかやってみたいな~。
生野銀山文化ミュージアム
http://www.ikuno-ginzan.co.jp/kankou/kankou04.html
主な産地
①中国
②アメリカ カリフォルニア州
③メキシコ
④日本 愛媛県市ノ川鉱山・兵庫県朝来市生野銀山
⑤ペルー
⑥フランス
⑦ルーマニア
⑧イタリア
⑨ボリビア