最大級の標本は重さ28トン! 「スポジュミン(SPODUMENE) 和名:リシア輝石」紹介

2024年11月12日鉱物

スポジュミンのデータ

・花崗岩質や片麻岩質中のペグマタイトから産出する
・緑柱石や電気石と共生する

英名SPODUMENE
和名リシア輝石
化学組成分類ケイ酸塩鉱物
晶系単斜晶系
様々
光沢ガラス光沢
蛍光なし
条痕白色
劈開完全
断口不規則
モース硬度6.5~7.0
比重3.0~3.2

【参考】

リシア輝石の宝飾品

透明で質の良いリシア輝石の結晶は宝石に加工され、なかでも緑色のものは「ヒッデナイト」と呼ばれ、ピンク色や紫色のものは「クンツァイト」と呼ばれます。

ヒッデナイトのルース

クンツァイトのペンダント

クンツァイトの指輪

同じリシア輝石なのにクンツァイトの方が圧倒的に奇麗ですね✨

パワーストーンとしてのクンツァイト

石言葉無限の愛
自然の恵み
気高さ
効用慈悲の心を目覚めさせる
相性の良い石アマゾナイト
ヌーマイト
ピンクオパール
レピドライト
ダイオプテーズ
ブルーレースアゲイト
ミルキークオーツ

【参考】

重さ28トンの標本

リシア輝石の結晶はひとつひとつが成長してとても大きな塊になることがあり、現存している最大級の標本の1つに、アメリカのサウスダコタ州で見つかった長さ14メートル・幅80センチ・重さ28トンのものがあります。

英名:スポジュミンの由来

英名:スポジュミンは、試験管に入れて熱すると灰色の塊が出来ることから、ギリシャ語で燃え尽きて灰になるという意味の「spodumenos」が由来です。

一方、和名:リシア輝石はリチウムLiを含む輝石グループの鉱物であることが由来です。

リチウムLiの原料

リシア輝石はリチウムLiとアルミニウムAlを含有するケイ酸塩鉱物であり、リチウムの原料として採掘されます。

リチウムLiには以下のような用途があります。
・脱酸素剤
・合金の添加剤
・躁鬱病の薬
・蓄電池

主な産地

①スウェーデン

②ロシア

③アフガニスタン

④カナダ

⑤アメリカ

⑥メキシコ

⑦日本 茨城県妙見山(みょうけんざん)

⑧イタリア

⑨マダガスカル

⑩パキスタン

⑪オーストラリア

⑫ミャンマー

⑬ブラジル

鉱物

Posted by 哲学者:ゆとり