歌の力とありのままの自分 映画「竜とそばかすの姫」紹介&感想
ジャンル | SF ロマンス 学園もの |
テーマ | 歌の力 幸福 ありのままの自分 |
気に入ったセリフ | このメッセージが”正しく”届くことを 願っています |
見どころ | お城探しの時の描写 山と雲の描写 かわいいAI カミシンと渡辺さん ゾンビみたいな顔色の鈴 背中に痣がある理由 |
あらすじ
主人公は高知県の長閑(のどか)な田舎に暮らす女子高生:鈴。
幼いころに母を亡くし、ふさぎ込みがちになっていた。
そんなときインターネット上の仮想世界「U」に出会い、そこで歌を歌うことで少しずつ前向きになっていく。
そしてある日、皆が注目する中で歌を歌っていると「U」の秩序を乱すお尋ね者:竜と邂逅(かいこう)する。
一体竜は何者なのか・・・?
感想
大小ツッコミたい所はあるのですが、良いところもたくさんある映画でした。
ですが、明らかに危険なところに女子高生1人で向かわせる5人のおばちゃん達だけは、やっぱり納得できません!あと父親に娘さんがどこに何しに行ったかをちゃんと伝えていないのも納得できません!😡
良いところを挙げるなら、まずは映像美ですね。
竜のお城を探しに行くところは絵本の中みたいで幻想的で奇麗でしたし、現実世界の雲や山の描写も綺麗でした。
AI達も可愛かったですし、渡辺さんとカミシンの関係は微笑ましかったです。
あとやっぱり歌って良いですよね✨
言語の壁を越えた、人の心を動かしてくれる力があると思います!
世界観的には映画「サマーウォーズ」の仮想現実(メタバース)の要素とディズニーの「美女と野獣」をミックスした感じでしょうか?
車が通り過ぎた後誰もいなくなっているシーンは映画「時をかける少女」の踏切のシーンのパロディかな?
飼っている犬の前足が無いのは何か意味が込められているのかと思いながら観ていましたが、ちょっと読み取り切れなかったです。
調べたところ原作では飼い犬は保護犬で、猪用の罠に嵌まってしまったのだそうです。
インターネットで知り合っただけの人のために、危険を犯してその人の元へ向かう優しい主人公の性格を暗喩する描写なのかもしれません。
幸福とは何か?
本作の中で「幸せって?どうしたら幸せになるの?」という鈴の問いに対し、「実は私こんなおばあちゃんになっても、幸せって何か分からない」というやりとりがありました。
私の中ではある程度結論は出ていて、「幸せとは自分に嘘をつかず、ありのままでいられること」だと考えています。
本作でも明文化はされていませんでしたが、仮想世界「U」の中で自分の姿を偽ったBellとして歌っていた時よりも、Unvail(アンヴェイル)されて鈴として歌っていた時の方が幸せそうだったので、幸せとは何か?という問いに対する作者の回答は私と似ているのかな?と思いました。
(Unvail=UnBell?)
以上、映画「竜とそばかすの姫」を見た感想でした。
Amazon Primeで見れるので、興味を持った方はぜひご視聴ください。
キャストと他出演作品
観ているときはぜ~んぜん気付かなかったのですが、スタッフロールを見て渡辺さん役の声優が映画「地獄少女」で閻魔愛を演じた玉城ティナ、鈴の父の声優が映画「孤狼の血」で大神を演じた役所広司、竜の声優が「るろうに剣心」シリーズで緋村剣心を演じた佐藤健と、有名どころがたくさんいて驚きました😮