韓国の格差社会を描く! 映画「パラサイト 半地下の家族」紹介&感想

映画・ドラマ・アニメ

ジャンル韓国映画
コメディ
テーマ家族
格差社会
気に入ったセリフソウル大学に文書偽造学科はないのか?
金はシワを伸ばすアイロンだ
見どころ北のニュースキャスターのモノマネ

あらすじ

半地下に暮らす主人公一家は全員職がなく、貧しい生活を送っていた。

ある日一家の息子が友人に「留学に行っている間、代わりに家庭教師をやって欲しい」と依頼され、経歴を偽ってお金持ちの娘の家庭教師としてお金を稼ぐことが出来るようになる。

お金持ち一家は美術の先生も探しているらしく、またも経歴を偽って妹が美術の先生に、父が運転手に、母が家政婦・・・とお金持ち一家に家族全員が寄生するようになる。

しかしそんな生活が長く続くはずもなく・・・

感想

評判のいい映画なだけあって面白かったです。
テーブルの下に隠れているシーンはハラハラしました💦

監督は映画「母なる証明」でも有名なポン・ジュノです。

【参考】息子が人生の全て! 映画「母なる証明」紹介&感想

「警備員を1人採用するのに大卒が500人殺到する」なんてセリフがありましたが、韓国の入試や就職などの競争は日本以上ですね・・・
そりゃ出生率も下がるわけだ・・・

あと、オタクは韓国語でもオタクなんですね(笑)

半地下は実在する

この映画に出てきた半地下の物件は決してフィクションではなく、実在します。

北朝鮮との対立によって地下室の設置が義務付けられていたようです。

事態の悪化を恐れた韓国政府は1970年、建築基準法を改定。新築の低層住宅には、国家非常事態に備えた防空壕として、地下室の設置を義務づけたのだ。

つまりこれが、「半地下」だ。当初はこの半地下を賃貸に出すことは禁止されていた。しかし、1980年代の住宅危機で首都の住宅不足が深刻化すると、政府は半地下の住宅使用を合法化するしかなかった。

BBCニュースより抜粋

【参考】
BBCニュース

しかし最近になって豪雨による浸水によって半地下に住む十人が亡くなったことを受け、ソウル市局は半地下の居住を禁止する方針を示したそうです。

映画内でも主人公一家が住む半地下が浸水していましたね。
漏電もあるみたいだし、危険すぎるので妥当な判断だと思います。

ただ、韓国では貧富の格差も問題となっており、若者や貧困層は家賃の低い半地下に頼っているという一面もあるらしく、居住禁止となると経済的打撃を受けそうですね。難しいところです。😥

【参考】
AFPBBニュース ソウル市、半地下住宅を禁止へ 豪雨で4人水死

韓国の文化 お兄さん、お姉さん

映画の中で元家政婦の女性が半地下一家の母に対して「お姉さん」と呼びかけるシーンがありました。

新事実が明らかになってすぐのシーンだったので「え!?二人は姉妹だったの!?」と勘違いしてしまいそうになりましたが、「お兄さん、お姉さん」と呼ぶのは韓国の文化だそうです。

韓国では年上の人を名前で呼ぶのは失礼にあたるそうで、「○○お兄さん」や「○○お姉さん」と呼ぶそうです。逆に年下に「くん」や「さん」をつけると距離を置かれているみたいに感じるので、年下は呼び捨ての方がいいそうです。勉強になりました。

特に年下の女性から「オッパ(韓国語でお兄ちゃん)」と呼ばれることに韓国人男性は弱いらしいです。
やっぱ国が近いからか日本人と似てる気がする?😂

韓国人男性を落としたい方は「オッパ」と呼んでみてはいかがでしょうか?

以上、映画「パラサイト 半地下の家族」を見た感想でした。
NETFLIXで見れるので、興味を持った方はぜひご視聴ください。