有毒なヒ素で構成されている! 「オーピメント(ORPIMENT) 和名:石黄」
オーピメントのデータ
・ヒ素61%と硫黄39%で構成される
・燃やすと簡単に溶けて、有毒なヒ素を含んだ強いニンニク臭を放つ
英名 | ORPIMENT |
和名 | 石黄 |
化学組成分類 | 硫化鉱物 |
晶系 | 単斜晶系 |
色 | 黄色 |
光沢 | ガラス光沢 亜ダイヤモンド光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 黄色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 1.5~2.0 |
比重 | 3.48 |
【参考】
英名:オーピメントの由来
英名:オーピメントは「黄金の顔料」という意味のラテン語が由来で、その名の通り昔は粉末状にされ金色の顔料として絵画などに利用されたり、動物の皮を鞣(なめ)したり、脱毛剤としても利用されていました。
また、中世の錬金術師が石黄と銅Cuを混ぜて金だと偽っていたというエピソードも残っています。
鶏冠石と間違えられやすい?
石黄は結晶構造や色が違うにもかかわらず、古くから鶏冠石と混同されていたそうです。
同じ鉱床で一緒に見つかることが多いとはいえ不思議です。
石黄 | 鶏冠石 | |
色 | 黄色 | 赤色 |
化学式 | As2S3 | AsS |
中国での呼称 | 雌黄(しおう) | 雄黄(ゆうおう) |
主な産地
①ルーマニア
②モルドバ
③日本 北海道定山渓(じょうざんけい)・青森県恐山・群馬県西野牧鉱山
④アメリカ ユタ州・ネバダ州
⑤中国 湖南省
⑥トルコ
⑦ギリシャ
⑧パキスタン
⑨イラン タカベ
⑩ペルー キリヴィルカ鉱山