喜劇王:チャップリンの代表作! 映画「モダン・タイムス」紹介&感想
ジャンル | コメディ |
テーマ | 近代社会(資本主義・工業化社会)に対する皮肉 |
気に入ったセリフ | 「お前がリーダーだな」 (刑務所にて)「もう少しいられませんか? ここにいると幸せです」 |
見どころ | 数々のコメディシーン |
あらすじ
冒頭で「人間の機械化に反対して、個人の幸福を求める物語」とあるように、資本主義・工業化社会で資本家・経営者によって機械の一部であるかのように、ノイローゼになるほど働かされていたチャップリン演じる主人公がパートナーの女性と出会い、幸福を追い求める物語です。
【参考】「超訳 資本論」著:許 成準(ホ ソンジュン)
感想
1936年の映画なので第二次世界大戦が終戦するよりも前に製作された映画です。
当時の冷酷で個人の尊厳を無視した資本主義社会・工業化社会に対する皮肉をテーマに製作されています。
少しはマシになったかもしれませんが、現代にも通じるところはあると思いました。
この映画では大勢の労働者が地下鉄に乗り、決まった時間に出勤して夜遅くまで働かされます。
そうしなければ食べていくこともままなりません。
一方経営者は社長室でジグソーパズルをしたり、新聞を読んだりしてモニターで労働者の様子を監視し「もっとスピードを上げろ、休むな」と指示を出しています。
失敗に終わりましたが、労働者の食事すら効率化しようと試してみるというシーンもありました。やばすぎ😅
そして、さすが喜劇王チャップリン、くすっとくるコメディシーンがたくさんありました。
・共産党支持者のリーダーと間違えられるシーン
・これでもかと覚せい剤を料理に振りかけるシーン
・工場で働くより刑務所が快適なので、嬉しそうに捕まるシーン
・逮捕されたいので無銭飲食を満喫して無敵になるシーン
・ローストダックのアメフト
・カンニング用の袖のカフスをダンスで勢いよく吹っ飛ばしてしまい紛失するシーン
主人公は何度か警察に逮捕されるのですが、毎回パトカーの到着が速すぎて笑いました。
5秒くらいで現場に到着とか優秀すぎるやろ!🤣
ティティナ
映画の中で主人公は「ティティナ」という歌を歌います。
「taxi」以外の歌詞が全然聞き取れなくて、私のリスニング力も落ちたものだな😰と少し落ち込んだのですが、実は言語はでたらめで当時の映画のトーキー化に反対していたチャップリンの「セリフなんてなくても、ジェスチャーで皆を楽しませることが出来るよ」というメッセージを込めたシーンだったそうです。
私のリスニング力が衰えていたわけではなかったようです。良かった~😁
*実は昔の映画にはセリフがありません。音楽と効果音しかなかったんです。
映画にセリフを採用することを「映画のトーキー化」といいます。
セリフのある映画のことを「トーキー映画」といいます。
以上、映画「モダン・タイムス」を見た感想でした。
NETFLIXで見れるので、興味を持った方はぜひご視聴ください。
世界一豪華な刑務所!?ノルウェー ハルデン刑務所
映画の中で主人公はシャバでノイローゼになるほど働くより、刑務所の方がのんびりできるので残りたがっていましたが、ノルウェーにはもっと豪華なハルデン刑務所という刑務所があります。
食事も美味しそうだし、住環境もいいし、ゲームも出来るし、映画も観れるし・・・
私もノルウェーで逮捕されようかな・・・