神はその手に宿る 復元師:繭山浩司 NHK「日曜美術館」より

暮らし・教養

*画像はイメージです

私はNHKの「日曜美術館」という番組を毎週録画して観ているのですが、今日観た内容は興味深いものだったので、記事にさせていただきました。

今回私が観た番組の内容は、お皿や青磁器などの焼き物の修復において「ゴッドハンド」の異名を持つ繭山浩司(まゆやま こうじ)の仕事に密着したものでした。

NHK 日曜美術館
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/YN8R3MQ877/

「ゴッドハンドだなんて大袈裟な」と思っていましたが、その仕事はまさに完璧で感動してしまいました。
バラバラに割れたお皿も継ぎ目が全く分からないほどに修復されています。

ポイントは透明な樹脂を割れ目に染み込ませ、見えなくしてしまう技。手品のように割れ目が見えなくなってしまいます。

修復した大皿の画像は以下サイトを参照
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022119474SA000/?capid=nte001

修復技術の歴史も興味深く、繭山浩司の父:繭山萬次が始まりで、当時は修復したという事実を隠して骨董品の売り買いがなされていたらしく、長い間繭山萬次の名は表に出て来なかったそうです。

ちなみに繭山萬次は1998年に黄綬褒章を受章しています。
*黄綬褒章とは、業務に精励し他の人の模範となる者に授与される褒章のこと。 

勉強になったこと

呼び継ぎ :失われてしまったパーツを別のパーツで補うこと
入(にゅう):表面の小さなヒビのこと
擦る(する):オリジナル(素材)の割れ目の部分を削ること。削ってしまうと元には戻せないので、修復の分野では最もやってはいけないこととされている。

何十年、何百年先に自分たちより修復が上手い人たちが出てきたときのために、自分たちで傷を増やさない、出来るだけ割れたときのままの状態で将来に渡したい。自分たちに出来ないことはやらない。
いや~、素晴らしい職人魂ですね。

以上、NHK「日曜美術館」より復元師:繭山浩司についてでした。
皆さんも日曜美術館をご覧になってみてはいかがでしょうか?興味深いですよ。😄