これがモンハンの鉄鉱石だ! 「マグネタイト(MAGNETITE) 和名:磁鉄鉱」紹介
マグネタイトのデータ
英名 | MAGNETITE |
和名 | 磁鉄鉱 |
化学組成分類 | 酸化鉱物 |
晶系 | 等軸晶系 |
色 | 黒色 |
光沢 | 金属光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 黒色 |
劈開 | なし |
断口 | 不規則 |
モース硬度 | 5.5~6.5 |
比重 | 5.2 |
【参考】
英名:マグネタイトの由来
英名:マグネタイトの由来には2つ説があります。
①磁鉄鉱が多く産出したマケドニアの地名「マグネシア」に由来しているという説
②磁力によって靴の金具が強く引かれたことでこの鉱物を発見したとされる、伝説上の羊飼い「マグネス」に由来しているという説
磁石になるために必要なこと
通常の磁鉄鉱は大きな磁性を有していませんが、落雷や鉄の酸化などで表面に磁赤鉄鉱が生成されることにより磁力が強まります。
磁力が強まった磁鉄鉱を天然磁石と呼び、かつて西洋で方位磁石として利用されていました。
鉄材の精製方法
一酸化炭素COと水素H2の混合気体を通しながら溶鉱炉で鉄鉱石を熱する
↓
純粋な鉄Feができる
↓
鋳鉄の場合:鉄を溶かして型に流し込む
鍛鉄の場合:不純物を除去
鋼鉄の場合:炭素など他の元素を添加する
スピネル構造とは
磁鉄鉱を含む数種の鉱物はスピネル族に分類されます。
スピネル族とは、スピネル構造と呼ばれる八面体の結晶形を持つ鉱物のグループのことです。
半導体や二次電池などの電子材料に利用される化合物の多くがこのスピネル構造を持っています。
磁鉄鉱のなかま
磁鉄鉱は内包する成分によって様々な種類に分かれます。
名称 | 内包する成分 |
マグネシオフェライト | マグネシウムMg |
フランクリン鉄鋼 | 亜鉛Zn |
ヤコブス鉱 | マンガンMn |
トレボライト | ニッケルNi |
主な産地
①スウェーデン ノルボッテン
②アメリカ ニューヨーク
③ロシア
④キューバ
⑤オーストリア
⑥日本 岩手県釜石鉱山
⑦スイス
⑧イタリア
⑨南アフリカ