【書籍紹介】「FIRE最強の早期リタイア術」著:クリスティー・シェンほか

2023年9月7日人生・社会

今回ご紹介するのは、クリスティー・シェンの「FIRE最強の早期リタイア術」です。

勉強になるだけでなく、読み物としても面白い名著です。

この書籍の内容から、私が興味を持った部分をご紹介させていただきます。

初めてのコカ・コーラと欠乏マインド(P.33)

著者は中国の貧しい地域の出身らしく、7歳になるまでコカ・コーラを飲んだことがなかったそうです。

初めてコカ・コーラを飲んだ時は、その美味しさと興奮で手は震え、大量の鼻血が出たそうです。笑🤣

しかも1週間かけてそのコーラを大事に大事に飲み、飲み終わった後は缶を捨ててしまうのがもったいなくて、コップ→歯ブラシ入れ→ヘアローラーと使い込んでいたそうです。
こういった著者のおもしろい経験談が、この書籍の魅力の1つですね。

著者はこの時の経験を「欠乏マインドの最初の教訓」と記しています。

確かにこの経験はコカ・コーラを当たり前に飲むことができる環境では味わえない、特別な経験だと思います。
こういう経験が「もっと頑張ろう」というモチベーションに繋がりそうですね。

恵まれすぎているのは逆に不幸なのかも?
やっぱり「空腹は最高のスパイス」ですね。

ヘドニック・トレッドミル現象(P.80)

ヘドニック・トレッドミル現象とは、人が幸福に慣れてしまう現象のことで、1978年に心理学者のフィリップ・ブリックマン、ダン・コーツ、ロニー・ジャノフ・バフマンの3名によって研究されていたそうです。

著者は初めて高級なハンドバックを買う際に、事前にYouTube等で何時間も調べてから購入し、これまでにない興奮と幸福感を抱いたと記しています。

しかし、2つ目の高級ハンドバックでは同じような幸福感を抱くことはできなかったそうです。
5つ目にもなると記憶にすら残っていないとのこと。笑
皆さんも新車の購入などで経験があるのではないでしょうか?これこそがヘドニック・トレッドミル現象です。

私自身も最初の冬のボーナスをもらった時は「うおおおお!!!オレ金持ちだああああ!!!」と嬉しくなって、会社の同期と一緒に叙々苑(高級焼き肉店)に行ったりしました。
しかし今となってはボーナスを貰っても「ああ、ちょっと資産増えたな」くらいにしか感じなくなってしまいました。

幸福感に慣れてしまってより強い刺激を求める・・・どこかで聞いたことありませんか?
そうです、薬物中毒です。(ダメ!ゼッタイ!)

薬物中毒者の間では、最初の強い幸福感と刺激が欲しくて薬物の使用量を増やすことを「最初のハイを追いかける」と表現するらしいです。
「舌を肥やすな。飯がまずくなるぞ。」という言葉はこれに通じるところがあるような気がします。

優先株式 ティッカー:PFF(P.185)

この書籍の中で優先株のETFも紹介されていました。

私は元々米国株のETFに興味を持っており、特に高配当でかつ毎月配当がもらえるという点で「iシェアーズインカム証券&優先株式ETF(ティッカー:PFF)」を虎視眈々と狙っていました。

この有名な書籍でもPFFが紹介されているし、ドル円為替レートが105円付近まで上昇したこともあって、2020年~2021年の間は14500ドルほどPFFを保有していました。

その後ドル円為替レートが110円付近まで下落したので「今が売りだ!」と思いそのときに全て売ってしまいました。ちなみに現在のドル円為替レートは約124円です。

もう少し長く保有していれば・・・😭と思わなくもないですが、PFF自体のキャピタルゲインとインカムゲイン、さらにはドル円の為替差益も含めると15万円ほどのプラスです。
しかもPFFを売却し手元に現金があったおかげで海運株で利益を出すこともできたので、あながち間違った判断ではなかったかなと考えています。

なにはともあれ、この書籍のおかげでPFFを買ってみようという気持ちになることができ、利益を出すことができました。😁

【参考】目次1.2 株価が上がりそうな材料の場合

地理的アービトラージ(P.209)

地理的アービトラージとは、通貨の強い国でお金を稼ぎ通貨の弱い国でそのお金を使って生活することです。

私はこの書籍を読んで初めてこの概念を知ることができました。

例えば日本で円を稼いでベトナムに行った場合、ベトナムでは月収が高い地域でも日本円で平均月収3万3000円ほどなので、大金持ちです。
世界中旅行しながら節約にもなるって最高じゃないですか?

【参考】ベトナムニュース総合情報サイト
https://www.viet-jo.com/news/economy/210525124853.html

最近は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のせいで地理的アービトラージは難しくなってしまいましたが、初めてこの概念を知ったときは、本気で海外移住を考えていました。
コロナが落ち着いたらまた検討してみたいです。

ストレスまみれの仕事に死ぬほどの価値はない(P.282)

この書籍の中で地理的アービトラージを駆使してベトナムに移住した、オーストラリア出身のスティーブという方が紹介されていました。

スティーブは元々ITの仕事をしており、そのストレスから重度の心臓発作を経験したそうです。😱
その経験から「ストレスまみれの仕事に死ぬほどの価値はない」と悟ったそうです。

いや本当にそうですよね!仕事は生きていくためにお金を稼ぐ手段の1つでしかないのに、まるでカルト宗教かの如く仕事を神格化する仕事星人が結構いる!

もちろん適度に仕事をすることは必要だとは思います。ですが、1日8時間でも長いのに更に残業や休日出勤までありますからね。仕事以外で1日8時間以上、週に5日以上同じことをすることってありますか?
ゲームですらそんなにやりませんよ笑

仕事星人は仕事以外にやりたいことが何もないのでしょうか?仕事が楽しいのは良いことだと思うのですが、そうじゃない人もいるので、仕事星人の価値観を押し付けないでいただきたいですね。
適度に仕事して、適度に休んで、適度に遊びたいんですよ。地球人は。
そんなに長時間労働がしたいなら、もうあんたらだけで勝手にやっててくれ!笑

オプティマイザー 支出の最適化(P.291)

オプティマイザーとは、節約上手で支出の最適化ができている人のことです。

有名なオプティマイザーとしては、
①この書籍の著者:クリスティー・シェンや、
②Mr.Money Mustache(お金持ちの髭のおっちゃん)ことピート・アデニー、
③「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」の著者:JL・コリンズ が挙げられていました。

私も昼食は1食約138円ですがケチではありません、オプティマイザーなのです!

【参考】目次3.楽天市場で購入している物

以上、クリスティー・シェンの「FIRE最強の早期リタイア術」の紹介でした。
この書籍は知識が身につくだけでなく、著者の経験談のおかげで読み物としても面白い、そんな書籍だと思います。
気になった方はぜひ読んでみてください。

以上、参考になれば幸いです。