ブラッドショット・アイオライト! 「コーディアライト(CORDIERITE) 和名:菫青石」紹介
コーディアライトのデータ
・アルミニウムAlを豊富に含む岩石が高温で変成してできた片麻岩や片岩、ペグマタイトから産出する
・ざくろ石のほか、石英、白雲母、黒雲母、黄鉄鉱、緑泥石などと共生する
英名 | CORDIERITE |
和名 | 菫青石 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 斜方晶系 |
色 | 濃青色・灰青色、菫(すみれ)色 |
光沢 | ガラス光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 明瞭 |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 7.0~7.5 |
比重 | 2.5~2.7 |
【参考】
様々な種類
菫青石には以下の通り様々な種類があります。
通称名 | 備考 |
ウォーター・サファイア | 青色や菫(すみれ)色の美しい色合い |
アイオライト | ギリシャ語ですみれ石 |
ダイクロアイト | 二色性(ダイクロイズム)を持つことが由来 |
ブラッドショット・アイオライト | 赤鉄鉱を含み特に赤みの強いもの |
桜石 | 断面が桜の花びらに似ている |
*多色性:鉱物を光に透かした時、方向によって色合いが変わって見えること
【参考】
桜石と菅原道真の伝説
菫青石は熱変成を受けた粘板岩中で、結晶の外見を残したまま中身だけ白雲母や絹雲母・緑泥石などに変化することがあります。
このとき六角柱状に近い形で現れるものは、断面が桜の花びらに似ていることから「桜石」と呼ばれています。
【参考】京都府レッドデータブック2015 亀岡の桜石(菫青石仮像)
思った以上に桜の花びらっぽかったです🌸
京都府亀岡市は桜石の産地として有名であり、桜天神には「菅原道真が残した桜の木の下から桜石が見つかった」という伝説が残っています。
英名:コーディアライトの由来
英名:コーディアライトは18世紀末に菫青石を紹介したフランスの地質学者:ピエール・L・A・コルディエ(1777年~1861年)が由来です。
主な産地
①ノルウェー
②フィンランド
③日本 茨城県日立鉱山・宮城県川崎町
④ドイツ
⑤マダガスカル
⑥インド
⑦アメリカ コネチカット州
⑧ブラジル