雪花石膏や砂漠のバラ等の種類も! 「ジプサム(GYPSUM) 和名:石膏」紹介
ジプサムのデータ
・熱水鉱脈中や黒鉱鉱床中、地下水からの沈殿など様々な産状がある
・GYPSUMという英名は、ギリシャ語でチョークを意味する「キュプソス」に由来する
英名 | GYPSUM |
和名 | 石膏 |
化学組成分類 | 硫酸塩鉱物 |
晶系 | 単斜晶系 |
色 | 様々 |
光沢 | ガラス光沢・真珠光沢 |
蛍光 | 緑色 |
条痕 | 白色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 不平坦 |
モース硬度 | 2 |
比重 | 2.3 |
【参考】
石膏の用途
未加工の石膏→肥料・紙や織物に入れる充填剤・セメントなど
加熱、脱水した焼石膏→美術品の石膏像・医療用ギプス・チョークなど
石膏には様々な種類がある
①透石膏:透明で鑑賞用の宝石に加工されることがある(モース硬度2だけど・・・)
②繊維石膏:繊維状で大きな集塊のもの。質の良いものはカボションカットが施される。
*カボションカット:トルコ石やキャッツアイなど、半透明や不透明な宝石独特の特殊な光の効果を引き出すのに適した加工方法。ちなみにカボションはフランス語で「爪」を意味する言葉。
③雪花石膏:細かい粒子が集まって、白色またはごくわずかに色を帯びたもの。
大理石よりも透明度が高いため、かつてはヨーロッパの宮殿でランプや燭台にも使われていた。
④砂漠のバラ:砂の粒子を含んで花びらのような形になったもの。重晶石でできているものもある。
燐光とは
燐光とは、紫外線などの照射を止めた後も鉱物の発光が続く現象のことです。
石膏は蛍光と燐光両方の性質を持っています。
【参考】その他の燐光を示す鉱物の例
主な産地
①イギリス
②カナダ
③アメリカ カリフォルニア州・コロラド州・ニューメキシコ州
④メキシコ
⑤フランス
⑥イタリア
⑦日本 秋田県花岡鉱山
⑧チリ