独特の世界観と隠されたテーマ! アニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」紹介&感想
ジャンル | 学園もの 歌劇 |
テーマ | 傍観者・商業主義の否定 夢・目標 |
気に入ったセリフ | ポジション・ゼロ! This is 天堂真矢! |
シーズン | 全12話+劇場版 |
あらすじ
主人公は聖翔音楽学園で歌劇のレッスンに励む、出席番号1番:愛城華恋です。日々のレッスンに励む華恋でしたが、ある日幼馴染の神楽ひかりが転校してきたことによって、物語が展開していきます。
感想
高校時代からの友人に勧められて、Amazon Primeのdアニメストアで無料で鑑賞できるようなので観てみました。
これまでにもその友人からは映画「バーレスク」やマンガ「ゴーストレディ」など歌劇を題材にした作品をおススメされてきたので、もしかしたら友人は歌劇が好きなのかもしれません。
あらすじにも記載しましたが、主人公は出席番号1番:愛城華恋です。あいうえお順だから出席番号1番なのでしょう。99期生に哀川翔がいたら1番取られるところでしたね。
第9話では去年の11月20日の記事で紹介したエルバート・ハバートの言葉が出てきてちょっとテンションあがりました。いい言葉ですよね~。
【参考】目次1.1.3 100回ころぶつもりでチャレンジする
セリフに関しては、「ポジション・ゼロ!This is 天堂真矢!」がカッコよくて気に入りました。
分かる人には分かると思いますが、「牛若イズヒア!」に通じるものがありますよね。
株式の世界では信用取引の建玉をポジションと呼ぶので、建玉を全て約定したら「ポジション・ゼロ!This is 哲学者:ゆとり!」を高らかに宣言させていただきます!
このアニメは世界観が独特で、第1話を観た人は戸惑うかもしれません。
「皆をスターライトしちゃいます!」ですからね。「!?🙄」ってなりました。
そして極めつけが「キリン」です。ええ、あの首の長い生き物キリンです。
キリンが人の言葉を話して、歌劇少女たちのレヴューをただ観ているだけ。口癖は「分かります」です。
これものすごい痛烈な皮肉になっていて、自分は煌めこうともしないくせに、「煌めきが観たい」「予想外の展開が観たい」と宣い、観ているだけのくせに「分かります」と分かった気になっているアニメ視聴者への皮肉だと後半に判明するんです。こっちを向きながら「あなた方と同じ」とはっきり言いましたからね。
私は最初「何で歌劇少女は戦闘してるんだ?」と思っていたのですが、これはおそらく「キリンが戦闘シーン観たいから」だと思います。
「お前ら可愛い女の子がカッコよく戦闘してるシーンがないと、見向きもしないだろ?」という作者からの痛烈なメッセージなのではないでしょうか。
そんなキリンに対し、第1話で華恋は「邪魔だよキリン!」とキリンを踏んづけて、ステージに飛び込みます。
最終話ではキリンは完全に蚊帳の外。
「煌めきが観たいんだったら、自分から飛び込んで努力しろよ。じゃないとそのうち社会から蚊帳の外にされるぞ」というメッセージとも取れます。
そしてこの作品のキーワードともいえる「再生産」。
何度もアレンジされている「Fly me to the moon」を元にした「Fly me to the star」がEDテーマになっていることや、同じ演劇を繰り返そうとしていることを作中で否定されていたことから、商業主義的な再生産を皮肉っているのではないでしょうか。
キレイに完結していたス〇ーウォーズの続編が出てきたり、ファ〇ナルファンタジー15だったり、同じものを「再生産」し続ける商業主義的な世の中に対しての「新しいものに挑戦しろよ」というメッセージなのかもしれません。
OPテーマ「星のダイアローグ」
「生ま~れ変わった~私は♪ここで!君に!会えた~♪もう一度ーーー!」のところがいいですね~
EDテーマ「Fly me to the star」
いい雰囲気の曲で気に入ったので、iTunesで購入しました。
あれだけ本編でフランス語使ってたんだから、第10話のエンディングはフランス語バージョンにして欲しかったなぁ~。
感想でも少し触れましたが、おそらくこの曲はドリス・デイの「Fly me to the moon」が元になっているのではないでしょうか。
「Fly me to the moon」はいろいろアレンジされている曲ですが、私が一番好きなアレンジは、ゲーム「ベヨネッタ」の「Fly me to the moon(∞Climax mix)」です。オシャレでカッコイイ曲なので聞いてみてください。以下のサイトで試聴できます。(8曲目です)
試聴サイト
以上、アニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」を見た感想でした。
Amazon Primeのdアニメストアで見れるので、興味を持った方はぜひご視聴ください。