ミイラ用の布に使用されていた!? 「セピオライト(SEPIOLITE) 和名:セピオ石」紹介
セピオライトのデータ
・蛇紋岩やスカルン、温泉沈殿物中などから産出する
・方解石、苦灰石、蛇紋岩などと共生する
英名 | SEPIOLITE |
和名 | セピオ石 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 斜方晶系 |
色 | 白色 灰色 |
光沢 | 土壌光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 不明 (叩いても潰れるだけで割れない) |
モース硬度 | 2.0~2.5 |
比重 | 2.0~2.2 |
【参考】
セピオ石の用途
セピオ石の存在は古くから知られており、古代エジプトではミイラ用の布に加工されていました😲
また、耐火性があるので喫煙用のパイプやたばこのフィルターなどにも利用され、特にトルコの高級パイプである「メシャムパイプ」が有名です。
他にもアンモニアNH3を吸着する性質を持つことからトイレの消臭剤に利用されたり、シックハウス症候群対策としてアルデヒドHCHO吸着剤としても利用されています。
性質 | 用途 |
繊維状結晶の集合体 | ミイラ用の布 |
耐火性 | パイプ たばこのフィルター |
吸着性 | 消臭剤 シックハウス症候群対策 |
【参考】メシャムパイプ お値段3万7671円
別名「海泡石」
セピオ石はマグネシウムの含水ケイ酸塩鉱物であり、主に繊維状結晶の緻密な集合体で生成します。
外見はきめ細かい粘土のように見えますが、多孔質で隙間に空気を含んでいるためとても軽いのが特徴で、海水に入れると浮いて空気を放出することから、「海泡石」という別名で呼ばれることもあります。
主な産地
①中国
②アメリカ
③日本
④スペイン
⑤トルコ