ブラッドショット・アイオライト! 「コーディアライト(CORDIERITE) 和名:菫青石」紹介

2023年2月22日鉱物

コーディアライトのデータ

・アルミニウムAlを豊富に含む岩石が高温で変成してできた片麻岩や片岩、ペグマタイトから産出する
・ざくろ石のほか、石英、白雲母、黒雲母、黄鉄鉱、緑泥石などと共生する

英名CORDIERITE
和名菫青石
化学組成分類ケイ酸塩鉱物
晶系斜方晶系
濃青色・灰青色、菫(すみれ)色
光沢ガラス光沢
蛍光なし
条痕白色
劈開明瞭
断口貝殻状
モース硬度7.0~7.5
比重2.5~2.7

【参考】

様々な種類

菫青石には以下の通り様々な種類があります。

通称名備考
ウォーター・サファイア青色や菫(すみれ)色の美しい色合い
アイオライトギリシャ語ですみれ石
ダイクロアイト二色性(ダイクロイズム)を持つことが由来
ブラッドショット・アイオライト赤鉄鉱を含み特に赤みの強いもの
桜石断面が桜の花びらに似ている

*多色性:鉱物を光に透かした時、方向によって色合いが変わって見えること

【参考】

桜石と菅原道真の伝説

菫青石は熱変成を受けた粘板岩中で、結晶の外見を残したまま中身だけ白雲母や絹雲母・緑泥石などに変化することがあります。

このとき六角柱状に近い形で現れるものは、断面が桜の花びらに似ていることから「桜石」と呼ばれています。

【参考】京都府レッドデータブック2015 亀岡の桜石(菫青石仮像)
思った以上に桜の花びらっぽかったです🌸

京都府亀岡市は桜石の産地として有名であり、桜天神には「菅原道真が残した桜の木の下から桜石が見つかった」という伝説が残っています。

学問の神様:菅原道真と北野天満宮

英名:コーディアライトの由来

英名:コーディアライトは18世紀末に菫青石を紹介したフランスの地質学者:ピエール・L・A・コルディエ(1777年~1861年)が由来です。

ピエール・L・A・コルディエ(1777年~1861年)

主な産地

①ノルウェー

②フィンランド

③日本 茨城県日立鉱山・宮城県川崎町

④ドイツ

⑤マダガスカル

⑥インド

⑦アメリカ コネチカット州

⑧ブラジル

鉱物

Posted by 哲学者:ゆとり