地球に氷河期が再来!? 映画「デイ・アフター・トゥモロー」紹介&感想

映画・ドラマ・アニメ

ジャンルSF
テーマ地球温暖化
異常気象
気に入ったセリフ17歳の息子より科学音痴だ。
君の息子はウチの予算を決めないだろ?
フランクは石器時代から一緒だ。
税法の書棚がある、全部燃やそう。
燃やす以外にも本は役に立つのよ。
見どころNYに大型船が流れ着くシーン
氷漬けの巨大な船と自由の女神

あらすじ

主人公は高校生のサム。

地球温暖化の影響により極地の氷が解け、赤道付近の熱を地球全体に循環させてくれる北大西洋海流の流れに変化が起きる。
その結果、地球に氷河期が再来してしまう。

生物が生存できないほどの極低温を引き起こす爆弾低気圧が迫る中、サムたちは生き残ることが出来るのか・・・?

感想

映像は迫力があり氷漬けの世界は美しさすら覚えましたが、ストーリー展開的には「まぁ氷河期到来ってなったらこうなるよね」という予想の域を出なかったので、ちょっと単調でした。

ツケを払わされるのは後の世代

本作品には「地球環境を無視し続けると大変なことになるぞ!」という警鐘を多分に含んでいるのですが、贅沢を覚えた人類はいざその瞬間になるまで本気で反省することはないでしょうね😰

で、後の世代が割を食うハメになると・・・失われた30年という経済面だけでなく、地球環境面でもツケを払わされる令和ベイビー可哀相すぎるやろ・・・

「じゃあ自分達の世代で解決すればいいじゃん。文句ばっかり言うな。」という意見を見聞きすることもありますが、楽しむだけ楽しんで「はい、後はよろしく~^^」って無責任すぎます。

夏休みの宿題程度なら前の世代の代わりに解決することもできますが、そんなレベルじゃないですからね。
何十年とほったらかしにされてきた社会問題や地球環境問題をそんな簡単に解決できるはずがありません
ただでさえ少子化で頭数も減ってるのに・・・

地球環境のために何ができるか?

では地球環境のために我々が出来ることはなんでしょうか?自分なりに考えてみました。

地層学的には1950年以降の地質年代を「人新世」と呼ぶ動きが出てきているようです。
なんでも1950年以降の地質を調べれば調べるほど人類が地球に及ぼした悪影響の痕跡が出てくるんだとか。

原因は人口爆発による大量生産・大量消費です。
人間は増えすぎたのです。
ならば簡単なことで、人口を減らせば地球環境に与える悪影響を減らすことが出来ます。

幸か不幸か最近では「別に自分の子供なんて欲しくない」という価値観が先進国で広まっているので、子供が欲しい人だけ子供を作ることで、価値観を強要されることもなく子供たちに豊かな地球環境を託すことが出来てみんなハッピーです。
いわゆる「賢く縮む」という戦略ですね。

【参考】国際共同制作 人新世 地層が語る“人間の時代”(NHK「サイエンスZERO」)

子供が欲しくないという心理の原因はこれ?

生物学的には「集団密度効果」といって、個体数が増えると資源の奪い合いになるので繁殖が抑制される現象が見られるようです。

国内の富は有限なので、人口が爆発的に増えた世代に富が偏ることによって、その下の世代が子供を作りたいと思わなくなる心理が先進国の人々の間で働いているのかもしれませんね。

【参考】日本の家計金融資産については、60代以上の保有比率が6割を超えている
(内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局 「資産所得倍増に関する基礎資料集」P.4参照)

賢く縮む戦略の弱点

で、この賢く縮む戦略には弱点もあって、1つは爆発的に人口が増えた世代が自然死するまで人口バランスが極度にアンバランスになってしまい、現役世代が社会保証費等で苦しむこと、もう1つは経済規模そのものは小さくなってしまうことです。

1つ目に関しては今の現役世代が一番苦しい世代なのかもしれないですね。
人口爆発世代が自然死した後は極端な人口の偏りは解消されるはずなので、今よりは楽になるかも?

2つ目に関しては地球環境を取るのか経済を取るのか取捨選択の問題ですね。
地球環境の為なら経済が多少犠牲になるのは仕方ないと思います。
「背に腹は代えられぬ」というやつですね。

以上、映画「デイ・アフター・トゥモロー」を観た感想でした。
NETFLIXで観れるので、気になった方はぜひご覧ください。