意外と用途がたくさんある! 「マスコバイト(MUSCOVITE) 和名:白雲母」紹介
マスコバイトのデータ
・主に花崗岩やペグマタイト、結晶片岩、片麻岩、堆積岩、接触変成作用を受けた岩石の中などで産出する
英名 | MUSCOVITE |
和名 | 白雲母 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 単斜晶系 |
色 | 様々 |
光沢 | ガラス光沢 真珠光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 一方向に完全 |
断口 | 凹凸状 |
モース硬度 | 2.5~3.0 |
比重 | 2.8~2.9 |
【参考】
英名:マスコバイトの由来
ロシアのウラルで産出したマスコバイトがモスクワ経由でヨーロッパに輸出されており、それが「モスクワガラス」と呼ばれていたことから英名がマスコバイトになりました。
白雲母の用途
白雲母には様々な特性があり、その特性に応じて以下のような用途があります。
特性 | 用途 |
ガラスに似ていて ガラスよりも弾力性が高い | ガラスの代用品 舷窓 |
熱や電気を通しにくい | 電気製品の絶縁体 ストーブの小窓 壁紙 ワニス セラミック製品 屋根ふき材料 |
光沢がある | 和紙「きらら引き」 技法「きらら刷り」 |
白雲母の種類
白雲母は以下の通り数種類存在しています。
名称 | 特徴 |
セリサイト (絹雲母) | きめの細かい粒状 |
ハイドロマスコバイト | カリウムKが少ない 水H2Oを多く含む |
フェンジャイト | 多量のケイ素Siを含有 少量の鉄FeやマグネシウムMgを含有 アルミニウムAlが少ない |
フクサイト (クロム白雲母) | 緑色をしている 酸化クロムCrO2を5%も含有 |
主な産地
①ノルウェー
②スウェーデン
③ロシア
④カナダ
⑤アメリカ ノースカロライナ州・コネティカット州
⑥日本 福島県石川町
⑦スイス
⑧イタリア
⑨インド 東海岸地域のメロールにあるイニクルティ鉱山
⑩オーストラリア
⑪ブラジル