息子が人生の全て! 映画「母なる証明」紹介&感想
ジャンル | 殺人事件 |
テーマ | 母の愛 |
気に入ったセリフ | 弁護士「刑務所の飯はうまいか?」 主人公の息子「はい。臭い飯も意外と・・・」 |
見どころ | 「こういうのでいいんだよ」と言える伏線 |
あらすじ
この映画は韓国の映画で、監督は「パラサイト 半地下の家族」と同じ監督だそうです。
田舎に暮らす貧しい母と息子のお話で、息子は殺人事件の容疑者として逮捕されてしまいます。
息子の無実を信じて疑わない母は、真犯人を見つけるため自ら事件の真相を暴こうとするストーリーです。
感想
すごく凝っているわけでもなく、物足りないわけでもなく、お手本のような伏線の張り方でした。こういうのでいいんだよ。
ストーリーについては、田舎暮らしの貧しい母にとって、息子は自分の人生そのものといった様子で、息子を失えば生きがいを失ってしまいそうな、痛々しさや狂気にも似たものを感じました。
親って大変すぎ
貧しい田舎暮らしともなれば、息子だけが生きがいとなってしまうのも無理がない気がしますね。
今でこそ娯楽が充実しているものの、人の親となればそれに割く時間もありません。
母親は毎日毎日朝ご飯をつくり、掃除洗濯、買い出し、昼食づくり、洗濯物を取り込んで畳んで、夕食づくり、お風呂掃除・・・ルーティンだけでもこれだけあります。
加えて現代では、女性活躍推進法なるもので少子高齢化によって減り続ける労働人口を補填するため、共働きが当然のような風潮となり、社会に出て働かなくてはなりません。大変すぎ。
父親は父親で、家族を養うため毎日毎日労働・残業・たまに休日出勤。30年間日本の経済成長は滞ったまま労働賃金もほとんど増えず。休日には家族のために時間を割き、おこずかいは3万8710円・・・
新生銀行 2021年サラリーマンのおこずかい詳細レポート
https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2021/210629_OkozukaiSurvey_j.pdf
子育てと仕事が人生の大部分を占めてしまうので、それらだけが生きがいになってしまうんですよね。
で、子育てが終わり定年退職して、何をしていいのか分からない・・・
これじゃ結婚して子育てしたい人なんて男女ともに減りますよね。
そんなことを考えさせられました。
以上、映画「母なる証明」を見た感想でした。
Amazon Primeで見れるので、興味を持った方は視聴してみてください。