モリブデンの最重要鉱石! 「モリブデナイト(MOLYBDENITE) 和名:輝水鉛鉱」紹介
モリブデナイトのデータ
・熱水鉱脈、花崗岩、接触交代鉱床から産出する
・石英、鉄マンガン重石、黄鉄鉱、灰重石などと共生する
英名 | MOLYBDENITE |
和名 | 輝水鉛鉱 |
化学組成分類 | 硫化鉱物 |
晶系 | 六方晶系 |
色 | 鉛灰色 |
光沢 | 金属光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 青色を帯びた鉛灰色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 不平坦 |
モース硬度 | 1.0~1.5 |
比重 | 4.8 |
【参考】
英名と和名の由来
英名:モリブデナイトと和名:輝水鉛鉱は、どちらも主要成分である金属元素「モリブデンMo(水鉛)」が由来です。
モリブデンMoの最重要鉱石
輝水鉛鉱はスウェーデンの化学者:カール・ヴィルヘルム・シェーレ(1742年~1786年)によって、1778年に独立種と確認されたモリブデンMoの最重要鉱物です。
第二次世界大戦後に米軍が日本に進駐した際には、まず最初に輝水鉛鉱の産地を探したというエピソードも残っているほどです。
また、輝水鉛鉱は微量にレニウムReを含むことがあるためレニウム鉱石としての一面も併せ持っています。
レニウムReは白鉄鉱やコルンブ石からも抽出することが出来る銀白色の金属で、硝酸や硫酸に溶ける性質を持ち、主に触媒に利用されています。
主な産地
①ノルウェー
②カナダ
③アメリカ コロラド州・アリゾナ州
④日本 岐阜県平瀬鉱山・島根県雲南市
⑤モロッコ
⑥南アフリカ
⑦オーストラリア