炭酸マグネシウムMgCO3の主原料 「マグネサイト(MAGNESITE) 和名:菱苦土石」紹介

マグネサイトのデータ
・火山岩の空隙(くうげき)や隕石中にも生成される
・鉄Feを含むと黄褐色になり、鉄Feの含有量が増えるほど褐色が濃くなる
| 英名 | MAGNESITE | 
| 和名 | 菱苦土石 | 
| 化学組成分類 | 炭酸塩鉱物 | 
| 晶系 | 六方晶系 | 
| 色 | 無色・白色 | 
| 光沢 | ガラス光沢 | 
| 蛍光 | 青色・緑色 | 
| 条痕 | 白色 | 
| 劈開 | 完全 | 
| 断口 | 貝殻状 | 
| モース硬度 | 3.0~4.0 | 
| 比重 | 3.0 | 
【参考】
マグネシウムMg発見の歴史
菱苦土石の主成分はマグネシウムMgで、以下のような歴史があります。
1808年にナトリウムNaや塩素Clの発見者でもあるイギリスの化学者:ハンフリー・デービー卿(1778年~1829年)が酸化マグネシウムMgOを発見。

その後1830年にフランスの化学者:アントワーヌ・ビュシー(1794年~1882年)が初めてマグネシウムMgを金属元素として分離することに成功しました。

炭酸マグネシウムMgCO3の主原料
菱苦土石は炭酸マグネシウムMgCO3の主原料として利用されており、炭酸マグネシウムMgCO3から酸化マグネシウムMgOがつくられます。
それぞれ以下のような様々な用途があります。
| 名称 | 用途 | 
| 炭酸マグネシウムMgCO3 | ・乾燥剤 ・制酸剤 ・消毒薬 ・下剤 ・床材 ・漆喰(しっくい) ・耐火レンガの原料 | 
| 酸化マグネシウムMgO (マグネシア) | ・花火 ・照明弾 ・遭難信号 ・インク ・ガラス ・半導体 ・光学装置 ・溶融炉の耐熱性内壁 ・ジェットエンジンの部品 | 
主な産地
①ポーランド
②アメリカ ネバダ州
③日本 茨城県常陸(ひたち)太田市町屋・高知県本山町瓜生野(うりゅうの)
④イタリア
⑤ギリシャ
⑥オーストリア
⑦ブラジル セラ・ダス・エグアス、バイーア、ボム・ジェスス、ドス・メイラス







