虹色の輝き!「ラブラドライト(LABRADORITE) 和名:曹灰長石」紹介
ラブラドライトのデータ
・火成岩や変成岩でつくられ、角閃岩、安山岩、玄武岩、閃緑岩、ノーライトなどの中に見られる
英名 | LABRADORITE |
和名 | 曹灰長石 |
化学組成分類 | ケイ酸塩鉱物 |
晶系 | 三斜晶系 |
色 | 無色(ラブラドレッセンスあり) |
光沢 | ガラス光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 凹凸状~貝殻状 |
モース硬度 | 6.0~6.5 |
比重 | 2.7 |
【参考】
虹色の輝き!ラブラドレッセンス
曹灰長石の特徴である光彩は「ラブラドレッセンス」と呼ばれています。
この輝きは光が鉱物内部を通過するときの屈折率の違いによって生み出され、光が反射するときに緑色・青色・紫色・赤色・金色など独特の干渉色があらわれます。
宝石に加工する場合はより輝きを生かすためにカボションカットなどが施されます。
*カボションカット:トルコ石やキャッツアイなど、半透明や不透明な宝石独特の特殊な光の効果を引き出すのに適した加工方法。ちなみにカボションはフランス語で「爪」を意味する言葉。
ちなみにラブラドレッセンスの強いルースはこんな感じ👇
ラブラドライトの宝飾品
ラブラドライトのネックレス
ラブラドライトの指輪
英名:ラブラドライトの由来
英名:ラブラドライトは、18世紀にカナダのラブラドル地方で発見されたことが由来です。
しかし、ローマ時代の博物学者:プリニウス(23年~79年)がラブラドライトによく似た性質を持つ宝石について記述していることから、ラブラドライトの存在は古代から知られていたと予測されています。
斜長石のなかま
ラブラドライトは長石のなかでも斜長石のなかまに属しています。
斜長石のなかまにはナトリウムNaを主成分として含む曹長石とカルシウムCaを主成分として含む灰長石があり、その間の組成相としてナトリウムNaが多い順に灰曹長石・中性長石・曹灰長石・亜灰長石が存在します。
この中間4種は独立した鉱物種には分類されません。
ナトリウムNaが多い
↑
曹長石
灰曹長石
中性長石
曹灰長石(ラブラドライト)
亜灰長石
灰長石
↓
カルシウムCaが多い
主な産地
①ノルウェー
②フィンランド
③カナダ ラブラドル地方
④アメリカ オレゴン州
⑤ウクライナ
⑥イタリア
⑦マダガスカル
⑧オーストラリア