| ジャンル | ヒューマンドラマ ピアニスト |
| テーマ | ハッタリ 人種差別 旅 アイデンティティー この世も捨てたもんじゃない 友情 |
| 気に入ったセリフ | 毎日ホットドッグを26個食えって言うのか? 8週間だ →黒人を殴って1か月で戻るね。 頭がよく教養もあるはずの連中がその名を 発音できないのか?じゃケツに突っ込んじまえ。 バックミラーで見る彼はいつも何か考えてる、 それが天才なんだろうが楽しそうじゃない。 私には夫とピアニストの両立は難しかった。 俺のオヤジは何をするにも100%の力を出せと言ってた、仕事をする時も笑う時も。 トイレの差別・・・オレなら廊下で小便するね。 切り貼りの脅迫状かと思ってたよ。 交響曲の最後にブリキの太鼓を鳴らすのか? この世は複雑だ。 黒人のクラシックピアニストはチャンスが無い、黒人のエンターテイナーになれ。 トニー、暴力は敗北だ、 品位を保つことが勝利をもたらすのだ。 君が警官の言葉にカッとなった、 私はいつも耐えてる、 一晩ぐらい我慢しろ。 あんたは黒人を知らない、 黒人の食い物、暮らし、 リトル・リチャードも知らない。 黒人でもなく白人でもなく男でもない、 私は一体何なんだ? ティッツバーグにはガッカリ →おやすみトニー 才能だけでは十分じゃないんだ、 勇気が人の心を変える。 その店に行こう、 ここのパンは石みたいだ。 ベティならバターを食う。 |
| 見どころ | 最初のピアノ演奏シーン ボロいピアノを準備した男をビンタするシーン 車の窓から投げ捨てた紙コップを 拾いに戻るシーン バーでの演奏シーン |
あらすじ
主人公はクラブ「コパ・カバーナ」で用心棒として働くトニー。
喧嘩っ早く、自分で隠した帽子を「探してやった」とマッチポンプしたりする狡猾な一面を持つが、家族や友人を大切にしているので周囲からの信頼は厚い。
そんなトニーだったがクラブが改装のためしばらく閉鎖となり収入が途絶えてしまい、妻子がいることもあって次第に困窮するようになる。
そんな時、大金持ちの黒人ピアニストであるドクター・シャーリーがアメリカ南部で演奏ツアーを行うので、運転手としての仕事の話が舞い込んでくる。
元々黒人に偏見を持っていたトニーは一度話を断るが、家族のため渋々その仕事を受けることに・・・
感想
面白かったし色々と考えさせられる良い映画でした。
特にお気に入りのシーンは車の窓から投げ捨てた紙コップを拾いに戻るシーンですね。
ドクの「え?紙コップはアカンやろ」みたいな表情が最高でした🤣
バーでの演奏シーンも本当に楽しそうでこっちまで笑顔になれました。
トニーの人柄
この映画の魅力の1つはトニーの人柄だと思いました。
すぐカッとなって手をあげてしまうので、腕っぷしだけが自慢なのかと思ったらそうでもないんですよね。
まず、手紙を書くのは苦手みたいなことを言っていましたが、ドクに添削してもらう前から自分の思いや考えを言葉や文章にしてちゃんと伝えることが出来ています。
普通に良い手紙だと思いました。
次に奥さんへの手紙の中で「バックミラーで見る彼はいつも何か考えてる、
それが天才なんだろうが楽しそうじゃない。」と書いているように鋭い観察眼も持っています。
さらに外国語も結構知っていて、英語やイタリア語はもちろんロシア語やドイツ語もちょっと知っている描写がありました。
トニーめちゃくちゃ有能やん!
成功すれば幸福とは限らない?
ピアニストとしての才能を開花させ富と名声を手にしたドクですが、トニーと出会ったばかりの頃のドクはあまり幸福そうではありませんでした。
それどころかどこへ行っても人種差別を受けるのに、富と名声を持っているから同じ黒人にも「お前にはオレたちの気持ちは分からない」と思われる始末。
「黒人でもなく白人でもなく男でもない、私は一体何なんだ?」というセリフにその苦悩が凝縮されているように感じました。
結局欲しいもの全部取りなんて出来ないんですよね。
富も欲しい!名声も欲しい!家族も欲しい!仲間も欲しい!なんて言うのは強欲で、ドクの場合は家族や友人の代わりに富と名声を、トニーの場合は富と名声の代わりに家族と仲間を手に入れた。
そういう対比になっているんじゃないでしょうか?
人種差別について
差別や偏見みたいにレッテルを張って決めつける人たちは、要するにコミュニケーション能力が低かったり人格が未熟なんだと思います。
トニーも最初は黒人が使ったコップを捨てたりしてましたが、あれは今まで黒人とちゃんとコミュニケーションを取ったことが無かったからで、ドクとの旅を通して黒人も同じ人間で何の違いもないことを学び、最終的には差別用語を使った仲間を諌(いさ)めるようになっていました。
日本人の中にも「中国人が~」「韓国人が~」とレッテルを張っている人をチラホラ見かけますが、きっと彼らは狭~い世界で生きていて、コミュニケーションを取ったことがないんでしょうね。narrow系かな?
まぁ中にはモラルの低い人もいるでしょうが、日本人にも麻原彰晃みたいなヤベーやついますからね・・・人種は関係ないでしょう。
それでもこの世は捨てたもんじゃない
映画の終盤、帰宅途中にパトカーに停められ「黒人は夜間外出禁止だ」とでも言われるのかと思ったら、後輪がパンクしていることを親切に教えてくれただけだったシーン。
もしここで「どうせお前も黒人差別主義者なんだろ」みたいな態度を取っていたら、お互い気分を害していたでしょう。
やっぱり決めつけるのは良くないですよね。
腐らずに前向きに考えなきゃいけないなと改めて思いました。
以上、映画「グリーンブック」を観た感想でした。
Amazon Primeで観れるので、気になった方はぜひご視聴ください。

