ダイヤモンドとは何が違う? 「グラファイト(GRAPHITE) 和名:石墨」紹介

鉱物

グラファイトのデータ

・接触変成岩や片麻岩・大理石・結晶片岩などの中に生成
・地下深部の火山活動でできた苦鉄質の火成岩・石灰岩にともなって産出する
・グラファイトという名前はギリシャ語で書くという意味の「グラフェイン」が語源

英名GRAPHITE
和名石墨
化学組成分類元素鉱物
晶系六方晶系
黒色
光沢土壌光沢・金属光沢
蛍光なし
条痕黒色
劈開完全
断口不規則
モース硬度1~1.5
比重2.2

【参考】

グラファイトの用途とアチソン法

鉛筆の芯がもっとも有名かと思いますが、他にも耐火性・耐薬品性・電導性に優れていることから、以下のような工業製品に用いられています。
・電極
・原子炉の建材
・るつぼ など

このようにグラファイトは産業的需要がとても高いため、人工石墨も広く利用されています。

人工石墨は、アメリカの科学者エドワード・グッドリッチ・アチソンによって考案された「アチソン法」という方法によって製造されます。

エドワード・グッドリッチ・アチソン(1856年~1932年)

同質異像(多形)

グラファイトとダイヤモンドは同じ元素Cからできていますが、結晶構造が異なっています。

このように同じ化学組成を持つ結晶が圧力や温度によってその構造を変える現象を「同質異像」あるいは「多形」と言います。

主な産地

①イギリス

②ロシア

③カナダ

④アメリカ ニュージャージー州

⑤イタリア

⑥ドイツ

⑦日本 岐阜県天生(あもう)鉱山・北海道広尾町音調津(おしらべつ)

⑧韓国

⑨メキシコ

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Posted by 哲学者:ゆとり