初めて発見されたマグネシウムを含有する鉱物! 「ドロマイト(DOLOMITE) 和名:苦灰石」紹介
ドロマイトのデータ
・マグネシウムMgを含有する水溶液が石灰岩に接触した時に形成される
・方鉛鉱や閃亜鉛鉱などを含む熱水鉱脈中に産出する
英名 | DOLOMITE |
和名 | 苦灰石 |
化学組成分類 | 炭酸塩鉱物 |
晶系 | 六方晶系 |
色 | 白色 無色 |
光沢 | ガラス光沢 真珠光沢 |
蛍光 | なし |
条痕 | 白色 |
劈開 | 完全 |
断口 | 亜貝殻状 |
モース硬度 | 3.5~4.0 |
比重 | 2.85 |
【参考】
英名:ドロマイトの由来
英名:ドロマイトは、フランスの鉱物学者:デオダット・ド・ドロミュ(1750年~1801年)がこの鉱物を発見したことが由来です。
ドロミュがドロマイトを発見するまでは、マグネシウムMgは単独の鉱物をつくる元素とはならず、化学組成上の仲間である方解石の含有物に過ぎないと思われていました。
しかしドロミュによって方解石が炭酸カルシウムCaCO3、ドロマイトが炭酸カルシウムCaCO3とマグネシウムMgから出来ていることが解明され、ドロマイトは独立した鉱物であることが確認されました。
ちなみに方解石とドロマイトは、小さな欠片にして希塩酸HClaqを垂らすことで判別できます。
マグネシウムMgを含有しているドロマイトの方が溶けるスピードが遅いです。
ドロマイトの用途
ドロマイトは以下の用途に使用されています。
・溶鉱炉の内壁の耐火レンガ
・セメントの原料
・建築材
・下剤
・薬剤に使用する酸化マグネシウムMgO
・エプソム塩(硫酸マグネシウムMgSO4)
主な産地
①スイス
②カナダ
③アメリカ アイオア州・ニューヨーク州
④日本 新潟県三川鉱山・赤谷鉱山
⑤スペイン
⑥イタリア トスカーナ地方カラーラ
⑦メキシコ