幸せとは、なんでしょうなぁ・・・ 映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」紹介&感想

ジャンル | ヒューマンドラマ 昭和の日本 |
テーマ | 時代の流れ 愛ゆえの衝突 |
気に入ったセリフ | ソビエトの体操選手か? 僕は小説家になりましたよ、 あんたがなれないと保証してくれた、小説家に。 新しい挑戦ねぇ・・・、 迷走って言うんじゃないですか? あらやだどうしたの、 ボロ雑巾みたいになってるよ? 一生懸命生きている人の証だから、 僕はとっても美しいと思うけどね。 自分で決めること、 そうすればどんな結果になっても、 後悔はしないものよ。 あいつら売れなくなったらポイだぞ? 正直、小説家なんてやめちまおうって、 何度も思ったんだ、でもその度に、 オヤジの顔が浮かんで・・・ 幸せとは、なんでしょうなぁ。 恩知らずって罵られても、 やっぱり小説がやりたいんです! オレは全力でお前を叩きのめす、 オレの言う事を聞かなかったことを、 心の底から後悔させてやるからな。 お前がオレを、どん底から引き上げてくれたんだよ・・・ 信じましょう、私たちの子供を。 |
見どころ | 自動販売機を見張る氷屋さん バレバレの捏造で怒られる茶川 茶川の父が残した一言コメント 堀北真希のウェディングドレス姿 淳之介を追い出すシーン |
あらすじ
時代の流れは小説からマンガへ移り変わってきており、益々苦境に立たされる主人公:茶川竜之介。
ヒロミとの間に授かった子供も間もなく生まれそうだという大事な時期なのに、売れっ子新人の緑沼アキラに連載の枠を奪われ、収入源を失ってしまう。
だが緑沼アキラの正体は茶川の想像だにしない人物であった・・・
【参考】前作
感想
この映画凄いです。邦画の傑作と言っても過言ではないでしょう。
シリーズ3作目なのにマンネリ感とかもないし、むしろシリーズ中で一番の出来栄えで、まさに有終の美を飾る作品と言えます。
もはや泣くの我慢するとかいうレベルじゃなくて、何回泣いたかも分かりません。
特に茶川のお父さんが残した一言コメントを見つけるシーンなんか、あんなの泣くに決まってるんだよなぁ・・・😭
ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」のチェスを教えてくれたシャイベルさんに通づるものがありますね。
自ら敵になる事で棘の道を行こうとする息子に発破をかけた父の愛、父の死後になってそれに気付いた茶川の思い、父に勘当されてでも小説家を目指したくせに、安定した職業について欲しいという思いで淳之介からは小説を奪おうとしている自分・・・
でも淳之介の小説家としての才能は、小説家である茶川自身が一番理解している・・・
この辺の葛藤がね~・・・イイ!上手いですよね~。
【参考】クイーンズ・ギャンビットもメッチャ面白いのでオススメ
幸せとは、なんでしょうなぁ・・・
私の考える幸せとは「自分に嘘をつかないこと、自分に正直に生きていけること」です。
この映画を観て、私はこの幸福に対する考えがやはり間違いではないと思うことが出来ました。
たしかに良い大学を出て良い会社に就職すれば安定した暮らしは保証されるかもしれない。
けれど、淳之介にとってそんな安定した暮らしは自分の本当にやりたいことではなくて、自分に嘘をついていることになります。
厳しい世界であることは茶川を間近で見てきたからこそ重々承知しているし、売れるかも分からない、売れたとしても一発屋で終わるかもしれない・・・
それでも、小説を書いて生きていきたいという淳之介の姿は、私の考える幸福の姿そのものでした!
以上、映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」を観た感想でした。
NETFLIXで観れるので、気になった方はぜひご覧ください。