家族が取り憑かれ、異常な行動を起こすように・・・ 映画「デリヴァランス-悪霊の家-」紹介&感想
ジャンル | ホラー ヒューマンドラマ |
テーマ | 家庭内暴力 児童虐待 貧困 信仰心 |
気に入ったセリフ | また刑務所行きね。 よそとやれ。 平気よ携帯は逃げない、ジョブズが造ってる。 醬油でクソを炒めてろ。 次男は校庭に襲われて負傷。 クスリを止めてもそれでハイになってる。 私が死んだら次は誰を責める? 子供を邪険にする同胞を見ると虫唾が走るの。 また自分を疑った、恐れてしまった。 |
見どころ | 児童福祉センターの女性:シンシアの過去 |
あらすじ
主人公は3人の子供を持つ黒人女性のエボニー・ジャクソン。
暴力的でアルコール依存症の過去もあり、決して裕福とは言えない生活を送っていた。
新しい家に引っ越してきてから、一番下の男の子:アンドレが独り言を話すようになる。
アンドレ曰く、「トレイ」という名前の子供と会話をしているらしい。
以降、日毎にジャクソン一家は奇妙な行動を取るようになっていき、正気に戻った時にはその時の記憶がない。
後にそれが家に取り憑く悪霊の仕業であることが明らかになる・・・
感想
異変が起き始めるのが40分以上経ってからなので、導入が結構長いですね。
ホラー要素もあんまり怖くないので、ホラーよりもヒューマンドラマに力を入れているホラー映画という印象を受けました。
ちなみにタイトルのdeliverance(デリヴァランス)は「救い」という意味です。
そしてテーマは貧困。
シングルマザーでは仕方がないですね。
映画の中で「父親はイラクに派遣された」というセリフがありましたが、本当かどうかは怪しいです。
映画のラストで「やりなおすことにしたの」というセリフがあったので、親権を取られたくないから嘘をついていた可能性があります。
実話をもとにしているらしいけど・・・
この映画はラトーヤ・アモンズという人物の経験をもとに作成されたものらしいです。
映画の中では家族の異常行動は結局悪霊の仕業でしたが、客観的に見れば暴力的でアルコール依存症の過去もある母親、父親とは離れて暮らし、その生活は決して裕福とは言えないとなれば、子供たちの異常行動は家庭環境のストレスによるものと判断されるのが一般的ですよね・・・😓
エボニーの母にだけ異変が起きなかった理由
ジャクソン一家の中でエボニーの母だけは悪霊に取り憑かれて異常行動を起こすことがありませんでした。
これは一家の中でエボニーの母だけが信仰心の強い人物であったためと考えられます。
それ故に悪霊からすれば邪魔な存在であったため真っ先に狙われてしまい、一家の中で唯一の犠牲者となってしまいました。
信仰心のない人物が生き残り、信仰心のあった人物が亡くなるというのはなんとも皮肉なものですね・・・
以上、映画「デリヴァランス-悪霊の家-」を観た感想でした。
NETFLIXで観れるので、気になった方はぜひご覧ください。