マンガ「ワンピース」で聞いたことある？　「アラバスター(ALABASTER)　和名：雪花石膏」紹介

2022年5月1日鉱物

アラバスターのデータ

・主に粘土層、火山地帯、温泉の周囲などで確認されている
・良質なものは表面に縞(しま)模様があらわれる

【参考】

化学組成分類とは

晶系とは

劈開と断口とは

モース硬度とは

英名：アラバスターは、主要な産出地であるエジプトの「アラバストロン」が由来という説が有力です。

マンガ「ワンピース」にも砂漠の国：アラバスタ王国ってありましたよね？これもアラバストロンが由来なのでは？

雪花石膏は石膏の変種の1つで、日本での産出量は繊維石膏が最も多いです。

雪花石膏は産出量こそ少ないものの、多くの黒鉱鉱床の鉱山で発見されました。
＊黒鉱(くろこう)鉱床とは、閃亜鉛鉱や方鉛鉱などの黒色鉱物を多く含む鉱床のこと。

【参考】目次3.石膏には様々な種類がある

雪花石膏や砂漠のバラ等の種類も！　「ジプサム(GYPSUM)　和名：石膏」紹介

【参考】黒色鉱物の方鉛鉱

幅広い用途！　「ガレナ(GALENA)　和名：方鉛鉱」紹介

雪花石膏のモース硬度は2なので加工しやすく、かつ緻密な粒子が集まっていて割れにくいので、彫刻に適しています。

また、加熱処理を施すことで大理石に似せることが出来るほか、微細な空泡を持つため人工的に着色しやすく、古くから以下のような広い範囲の装飾品に利用されてきました。
・花瓶
・地球儀
・シャンデリア
・イヤリング
・カップ　など

なかでも純粋で透明な結晶が使われたものは特に価値が高いとされており、質の良い装飾品は以下のような地域で販売されています。
・ドイツ　　ベルリン
・イタリア　フィレンツェ・リボルノ・ミラノ　など

①フランス

②ロシア

③アメリカ　カリフォルニア州

④日本

⑤メキシコ

⑥アルゼンチン

⑦アルジェリア

⑧オーストリア

⑨イタリア